モバイル向け占いコンテンツ大手のザッパラス<3770>は、本日(6月13日)、2012年4月期の連結決算を発表し、売上高が前期比14.6%減の100億8800万円、営業利益が同15.9%減の25億8300万円、経常利益が同16.0%減の25億9400万円、当期純利益が同2.9%減の15億7900万円だった。
携帯電話がフィーチャフォンからスマートフォンへの移行に伴い、フィーチャフォン向けコンテンツの会員数が減少したことが響いたようだ。スマートフォン向けコンテンツを256サイト投入したものの、先行投資などもあってカバーしきれなかった模様。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■コンテンツ事業は、売上高が同11.3%減の79億1100万円、セグメント利益が同14.6%減の32億3400万円だった。フィーチャーフォン向け公式コンテンツでは51サイト、PCコンテンツでは170サイトの新規投入を行ったほか、スマートフォン向け月額課金コンテンツ256サイトの新規投入を行った。月額課金会員数は前四半期比16万人減の171万人となった。2011年4月期(222万人)比で51万人減となった。
■コマース関連事業は、売上高が同31.4%減の18億1000万円、セグメント損益が同8400万円の赤字(前期9200万円の利益計上)だった。携帯電話販売代理業務の委託契約の終了するとともに、モバイルコマース事業で一時的に商材を絞ったことと、ビーバイイーで主力商品のリニューアルに伴う先行コストが発生した影響を受けた。
■2013年4月期の見通し
2013年4月期は、売上高が前期比19.0%増の120億円、営業利益が同14.8%減の22億円、経常利益が同15.2%減の22億円、当期純利益が同16.0%減の13億2600万円となる見通し。
同社では、コンテンツを強化するとともに親和性の高い事業領域に進出し、多面的な展開を通じて収益基盤の確立・強化に注力する。また、広告宣伝費を含む販売管理費を最適化するなどコスト面の見直しも推し進める一方、今後注力していく中核分野への投資により、経営基盤の強化にも積極的に取り組む、としている。スマートフォン向けコンテンツの早期の収益貢献が期待される。