ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、この日(6月14日)、2012年4~6月期の連結業績について、売上高467億円、営業利益175億円、四半期純利益90億5000万円になる見込みであると発表した。IFRSを任意適用するため、あくまで参考値にすぎないが、売上高は前年同期比34.7%増、営業利益は同10.6%増となる見通し。
同社によれば、ソーシャルゲームにおけるモバコイン消費額の継続的な拡大に加え、横浜 DeNA ベイスターズの連結子会社化などが寄与する見通し。第1四半期のモバコイン消費額は前四半期比で約20億円増加の約530億円となる見込み。一方、事業拡大に伴う諸費用の増加や本社移転に伴う関連費用、横浜 DeNA ベイスターズの連結化に伴うコストなどが計上されるため、売上の伸びに対して伸び率は下がるという。
なお、IFRS適用の理由について、海外事業展開を推し進めるにあたって、会計基準においてもグローバルスタンダードをいち早く取り入れることで、財務諸表の透明性と国際的な他社との比較可能性を確保するため、としている。また今後、 国際的な資本市場で資金調達手段の多様化を図ることも視野に入れているという。売上高への影響は極めて軽微で、営業利益への影響も限定的と説明している。
■総額200億円を上限とする自社株買いも実施
同時に、発行済み株式の10%に相当する1400万株・200億円を上限とする自社株買いも実施することを明らかにした。取得期間は、6月15日~7月31日で市場買付けで取得する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432