ネットワン、EMCを割当先とする自己株式の処分 クラウド環境への対応で提携 

 ネットワンシステムズ(以下、ネットワン)<7518>は、12月13日、EMC Corporation(以下、EMC社)を割当先とする第三者割当による自己株式の処分を行う、と発表しました。割当て株数は2000株で、1株当たりの価額は11万6300円。調達する金額は、約2億3200万円となります。

 ネットワンでは、ネットワークシステムの構成機器の販売を主力事業としてきましたが、サーバーやストレージなどの販売にも注力するため、2007年、EMC社の日本法人と販売代理店契約を締結しており、ストレージ製品の販売実績は順調に伸びていたそうです。

 こうしたなか、EMC社より、2010年8月、クラウド環境への対応のため、日本市場における戦略的業務提携の打診があったとのことです。戦略的業務提携では、ネットワンのプラットフォーム事業の拡張や、EMC社のストレージ製品の拡販のために、長期的な販売協力体制を構築し、サーバー、ネットワーク製品を含む包括的なITインフラを顧客に提供するものです。

 ネットワンでは、この提案を検討した結果、EMC社のストレージ製品の拡販と同時に、クラウド化に向けた新たな事業展開の可能性が大きいと判断し、今回の発表に至った、としています。

 なお、今回調達した資金の使途については、EMC社のストレージ製品やソフトウェアの購入費用、顧客向け販促セミナーの開催や販促ツールビデオ制作、市場調査、EMC社主催の技術者向けセミナーの参加費用などに充当する、とのことです。