KLabの第3四半期は営業益644%増の27億円に…ソーシャルゲームがけん引

KLab<3656>は、この日(7月13日)、第3四半期決算を発表し、売上高116億2500万円(前年同期比243.4%増)、営業利益27億3100万円(同644.4%増)、経常利益27億3700万円(同653.3%増)、四半期純利益15億9400万円(同701.5%増)だった。     ■ソーシャル事業がけん引 業績拡大のけん引役は、ソーシャル事業だった。同事業の売上高は、前年同期比468%増の104億7100万円、セグメント利益が同623%増の43億4800万円だった。複数プラットフォーム展開を含めた新規タイトルを投入し、第1四半期は5本、第2四半期は3本、第3四半期は5本で、「戦国BASARA カードヒーローズ」、「キャプテン翼~つくろうドリームチーム~モバイル」のほか、「召喚アルカディア」Mobage版、「英傑バスター」Mobage版、「戦国バスター改」mixi版をリリースした。 同社は、第2四半期の決算発表時にリソース不足により、一時的に開発ペースが落ちたとしていたが、地方拠点による採用の強化やM&Aによる即戦力の取り込みなどによる人材リソースの確保に成功し、第3四半期には5本の新規タイトルを投入することができた、としている。 このほか、受託開発などを行うSI事業は大手企業の公式サイトのインフラ運用で安定した売上を計上し、売上高8億6200万円(同3.2%減)、セグメント利益が同7.6%増の4億3400万円だった。ただ、ソーシャル事業にリソースを割いているため、新規の受注活動はおこなっていないとのこと。またクラウド&ライセンス事業は、クラウドサービスを利用するSAPの売上が落ちており、規模が徐々に減少しているという。売上高2億9100万円(同55%減)、セグメント利益3300万円(同89%減)だった。   ■2012年8月期の見通し 2012年8月期は、売上高152億6700万円(前期比169.5%増)、営業利益28億6800万円(同198.2%増)、経常利益28億7700万円(同202.5%増)、当期純利益16億7500万円(同204.6%増)を見込む。     市場規模が拡大していくと予想されるソーシャル事業に注力する。国内では、ユーザーあたりの課金額や課金率が高く、高い収益性が見込まれるジャンルのゲームに新作タイトルを集中することで収益の最大化を目指すとともに、海外に向けては、海外専任部隊の組織化やスマートフォンアプリの提供などを行なっていく。
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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