アドウェイズ<2489>は、本日(7月31日)、第1四半期(4-6月期)の連結決算を発表し、売上高44億7600万円(前年同期比7.5%増)、営業利益4900万円(同69.8%減)、経常利益8400万円(同50.5%減)、四半期純利益2000万円(同78.6%減)だった。
大幅な減益となったものの、これは海外事業の拡大に備えた先行費用が発生したことが主な要因。本格的に海外市場に取り組む姿勢を示したようにも見える。ソーシャルゲームを取り扱う事業は増収・増益となっている。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■広告事業は、売上高36億円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益3億0300万円(同11.8%減)だった。ディー・エヌ・エー<2432>との提携で、スマートフォンからの売上高が増加したほか、スマートフォンアプリ向け広告「AppDriver」の取扱高も引き続き拡大した。その一方、フィーチャフォン関連の売上高は減少した。
■アプリ・メディア事業は、売上高4億8700万円(同69.9%増)、セグメント利益8100万円(同79.5%増)だった。「カイブツクロニクル」や「小悪魔キャバ嬢らいふ」などの既存タイトルで、ユーザー分析を深化させ、効果的な運用体制を構築した。また、「煙に巻いたらさようなら。」などの新タイトルも安定した収益を確保した。
■海外事業は、売上高3億8200万円(同64.5%増)、セグメント損益5900万円の赤字(前年同期900万円の黒字)だった。2012年4月にスマートフォンアプリ向け広告「AppDriver China」の提供を開始するとともに、アフィリエイト広告「CHANet」も純広告やサイト制作等の取引高が増加したため、大幅な増収となった。しかし、海外向け人員を増強したため、セグメント損益は赤字となった。
■2013年3月期の見通し
2013年3月期は、売上高185億円(前期比2.9%増)、営業利益4億円(同69.7%減)、経常利益3億7000万円(同72.3%減)、当期純利益1億5000万円(同80.9%減)を見込む。
同社では、インターネット・モバイル関連業界は、ソーシャルメディア市場の拡大やスマートフォン、タブレット端末をはじめとするインターネット利用端末の多様化などを受け、今後も国内外で順調な拡大が予測されている。
特に中国をはじめとするアジア諸国で急速に市場が拡大しており、今期は、これらの急成長が見込まれるスマートフォンアプリ市場と海外事業に投資を行い、シェアの拡大に注力し、来期以降の収益力の向上を図る、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アドウェイズ
- 設立
- 2001年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 山田 翔
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2489