同社では、ニンテンドー3DS向けゲームソフト「ルーンファクトリー4」の初回出荷本数が計画を上回り、「閃乱カグラBurst -紅蓮の少女達-」についても受注状況が計画を大きく上回るペースで推移したことに加え、アミューズメント分野の「ポケモントレッタ」も順調に推移しているため、としている。また、オンライン事業は、新規タイトルのリリース遅延などにより、売上については減少を見込んでいるものの、既存タイトルの健闘もあり、利益面の減少はない見込み。通期の予想は変更していない。
■第1四半期の営業益は2億7800万円
同日発表した第1四半期(4-6月期)の連結決算は、売上高30億1600万円(前年同期比199.3%増)、営業利益2億7800万円(同13.2倍)、経常利益2億5900万円(同18.5倍)、四半期純利益1億4900万円(同16.5倍)だった。前年同期比で大きく伸びているが、前年同期はマーベラスエンターテイメント単体だったため、参考値と見たほうがいいだろう。
■オンライン事業は、売上高15億6500万円、セグメント利益3億0500万円だった。「ブラウザ三国志」や「ブラウザプロ野球」、「剣と魔法のログレス」、「ブラウザ三国志モバイル」、「牧場物語モバイル」などが収益に貢献。さらに、4月より「ブラウザMC☆あくしず 鋼鉄の戦姫」や、5月より「一騎当千 バーストファイト」、6月より「ブラウザ戦国BASARA」のサービスを開始した。一方、「みんなで牧場物語」「ブラウザプロ野球モバイル」など不採算タイトルのサービス中止も決定した。
■コンシューマ事業は、 売上高6億5800万円、セグメント利益1100万円だった。「アサルトガンナーズ」をリリースしたほか、前期に発売した「牧場物語 はじまりの大地」を中心にリピート受注が好調だった。受託開発では、ソニー・コンピュータ・エンタテインメントの「SOUL SACRIFICE(PS Vita)」の大型受注など順調に進捗した。
■音楽映像事業は、売上高7億9200万円、セグメント利益2億0500万円だった。テレビアニメ「スマイルプリキュア!」や「映画プリキュアオールスターズNewStageみらいのともだち」の映像商品化を行ったが、過去シリーズの映像商品や音楽商品の受注が好調だった。また「ミュージカル『テニスの王子様』」は合計41公演分の実績を計上し、新たに関連DVDを3作品発売し、旧作リピートと合わせて受注が好調だった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844