バンク・オブ・イノベーションがPC版「mixi」で配信中の『ハルフィとどんぐりの森』がユーザー数を集めており、全体の人気ランキング(週間UUに相当)でも25位まで上がってきた。登録ユーザー数は3月19日、20時30分現在、3万6779人となっている。今回は、『ハルフィとどんぐりの森』の簡単な紹介をしておこう。
『ハルフィとどんぐりの森』は、ブラウザベースの2D描画のRPG。MOやMMORPGのような他のユーザーと同時に遊ぶものではなく、多くのソーシャルアプリと同じく非同期で遊ぶことになる。ユーザーは、マイミクのキャラクターとパーティを組んで、ダンジョンを攻略したり、自分の森を飾ったり、ダンジョンを生成したりして遊ぶことができる。わかりやすいゲームシステムや可愛らしい世界観、継続的なアップデートがユーザーから好評のようだ。
さて、このゲームの特徴は、可愛らしい世界観のなか、シンプルで誰でも簡単に遊べる点だろう。自分の森やステージの編集だけでなく、移動や敵キャラクターとの戦闘は全てクリック操作だけで完了する。攻撃も近接攻撃のみ。魔法や弓、スキルといった要素は盛り込まれておらず、剣や斧、ナイフ、槍などとなっている。
最近のコンシューマーやオンラインゲームで提供されるRPGの多くは、「属性」や職業、「魔法」、遠距離武器など、色々な要素が導入されている。昨年リリースされた一部RPGジャンルのゲームは、既存のRPGやMMORPGの仕組みをほぼそのままソーシャルアプリとして提供していたが、ユーザーにとっては必要以上に複雑だったようだ。集客だけでなく、登録したユーザーの定着でも苦戦する傾向があるように見受けられる。
他方、ゲームの継続的なアップデートも行われている。サービス開始当初、ダンジョンの冒険を通じたレベル上げや素材収集、ステージの編集がメインだったが、ストーリークエスト(下図)の実装やチュートリアルの改善などが行われ、ゲームの目的が明確になるとともに、自然な流れで遊び方が学べるようになった。
自分の森にいるキャラクター「ハルフィ」も、当初は敵だったのだが、いまは味方キャラとして登場する(下図)。ユーザーのお使いにでたり、クエストをだしてくれたり、仲良くなるとHPの回復量が増えたりする。キャラクターのデザインやセリフが可愛らしく、敵として倒すのに抵抗を感じるという人も少なくなかったようだ。
また、自動的にダンジョン内を探索したり、戦闘したり、あるいは、出現した宝箱の開封を自動で行う、といった機能なども追加されている。いずれも決して難しい作業ではないのだが、自動化されると確かに便利だと感じられる。片手間で遊ぶユーザーもより手軽に遊べるようになったといえる。
そのほか、マイミクの森にいるキャラクター「ハルフィ」へのイタズラや森の掃除、作成したステージへの訪問、マイミク招待時の特典など、基本的なコミュニケーション機能も充実するようになった。リクエスト機能にも対応し、ゲームで遊ぶマイミクにプレゼントを送ることもできるようになった。
なお、遊んで思ったのは、武器ではナイフ、剣、斧などがあるのだが、名前と見た目、与ダメージが違うだけで、クリティカルや命中率などの面の違いが強調されても良いようにも思える。シンプルなゲームなので、どこまで盛り込むかは検討の余地があるだろうが…。また課金アイテムも、取得経験値のアップやドロップ率が増加するアイテムなどもあるといいかもしれないと感じた。ステージエディットももう少しメリットがあると嬉しい。
とはいえ、開発元であるバンク・オブ・イノベーションでは、ユーザーの遊び方に合わせて柔軟にゲームのアップデートを行う一方、シンプルさ、わかりやすさを追求し、誰にでも遊べるゲームとして提供しているようだ。ゲームで一緒に遊ぶマイミクはもちろん、普段、占い系アプリや診断系アプリで遊んでいるようなマイミクも誘って一緒に遊ぶと楽しめるだろう。
ゲームURL: http://mixi.jp/view_appli.pl?id=27700 (「mixi」会員のみアクセス可能)
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