コロプラ、24年9月期は売上高15%減、12億800万円の営業赤字に 既存タイトルの配信長期化に伴う逓減が響く 『Brilliantcrypto』リリースで費用先行も
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コロプラ<3668>は、11月6日、2024年9月期の連結決算を発表、一部既存タイトルにおける配信期間の長期化に伴う減収が影響し、2ケタ減収となった。
また、減収の影響に加え、ブロックチェーンゲームの事業本格化に伴うコストが先行し、各利益項目とも赤字転落となった。
売上高259億7500万円(前々期比15.7%減)
営業損益12億800万円の赤字(前々期26億4800万円の黒字)
経常損益9億4700万円の赤字(同30億6600万円の黒字)
最終損益18億6600万円の赤字(同17億4600万円の黒字)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①エンターテインメント事業 売上高244億7400万円(前々期比18.2%減)、営業損益13億200万円の赤字(前々期33億2000万円の黒字)
スマートフォン向けゲームでは、新作タイトル『フェスティバトル』の配信を開始した。既存タイトルは『ドラゴンクエストウォーク』(企画・制作:スクウェア・エニックス、開発:コロプラ)が引き続き連結業績を牽引した。また、自社IPの『白猫プロジェクト』『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』『アリス・ギア・アイギス』が周年イベントや人気IPとのコラボイベントを実施した。ユーザーとのエンゲージメントを高めるサービス提供に注力したが、スマートフォン向けゲームでは売上高が逓減した。そのほか、サービスを終了したタイトルも影響した。
また、新作ブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto』をリリースし、ゲーム内で利用可能な暗号資産「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)」のInitial Exchange Offering(IEO)を実施した。IEOによる調達資金はゲーム内でのBRIL利用に応じて順次売上高に計上されるが、開発・マーケティングなどの先行費用やIEOに伴う一時的な費用が発生した。
②投資育成事業 売上高15億円(同68.3%増)、営業利益9100万円(前々期6億7400万円の黒字)
同社グループ出資ファンドにおける営業投資有価証券の売却などによる収益が発生した。また、保有する営業投資有価証券の一部について減損処理を行った。 -
■通期業績予想は非開示
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2025年9月期通期の連結業績予想については、グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、グループの業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、非開示としている。
※上場前の2011年9月期からの業績推移のグラフを追加しました。なお、通期での赤字計上は上場来初となります。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668