ミック経済研究所、2011年度のネット広告市場は2.6%増の5190億円

ミック経済研究所は、9月18日、ネット広告市場の動向調査を行い、2011年度のネット広告代理総市場は、前年比2.6%増の5190億円だったとし、伸びが鈍化していると発表した。

ミック経済研究所によれば、鈍化した要因として、携帯電話市場におけるフィーチャーフォンからスマートフォンへのデバイス転換の端境期にあたっていたことが、最も大きな要因であったと指摘している。また、震災によるナショナルクライアントを中心とする大手広告主による過度のプロモーションの自粛が一時的にあったことも影響しているという。

2012年度については、スマートフォン向け広告が急速に伸び、フィーチャーフォン向け広告の減少分を上回ることに加え、震災の影響からも完全に脱却しているため、市場は堅調に推移するとの見方を示した。リスティング広告への出稿は依然として継続し、ブランディング系広告も回復する見通し。2012年度以降は、年平均成長率4.5%で推移し、2015年度のネット広告代理総市場は6190億円にまで拡大すると予測している。

 

<図表 1>ネット広告代理総市場のデバイス別売上規模推移(単位:百万円)

 

<図表 2>ネット広告代理総市場のデバイス別別売上規模推移(グラフ)

 

この調査では、ネット専業広告代理店と総合広告代理店とを合わせて20社を面接取材を行い、さらに30社を電話取材などにより調査し、合計50社の主要ネット広告代理事業者をベースに、市場規模とそのトレンド分析をまとめたとのこと。市場規模の算定は、広告代理店が広告主へ直接広告枠を販売した総額となる。

なお、調査の詳細は、「ネット広告&Webインテグレーション市場の現状と展望2012年」にまとめられているので、下記サイトを参照して欲しい。

 

「ネット広告&Webインテグレーション市場の現状と展望2012年」