主力のメディア事業でプロデュース・取扱番組数が増加したことに加え、利益率の高い版権収入が伸びたことが主な増収・増益要因となった。
■メディア事業は、 売上高129億9700万円(同16.7%増)、営業利益7億8800万円(同146.6%増)だった。メディア事業におきましては、10月よりスタートした大型プロジェクト「機動戦士ガンダムAGE」や「這いよれ!ニャル子さん」「TARI TARI」などの新作アニメ番組に加え、「それいれ!アンパンマン」、「カードファイト!!ヴァンガード」シリーズ、「ゆるゆり」シリーズ、「ジュエルペット」シリーズ、「咲」シリーズ、「探偵オペラ ミルキィホームズ」シリーズなどのヒットにより継続番組が大幅に増加した。制作出資作品数はOVAや劇場映画を加え、前期の11作品から14作品、また取扱を含めたプロデュース作品数も前期の15作品から16作品となった。就職情報事業も“めでぃしーん”事業が好調に推移し、前期に比べ収益が大幅に伸びた。
■ライツ事業は、売上高39億8900万円(前期比45.2%増)、営業利益19億8600万円(前期比41.1%増)だった。ライツ事業でては、「ガンダム」シリーズにおいて家庭用ゲームソフト、アーケードゲーム、ソーシャルゲームに係る版権収入が大幅に増加したほか、「機動戦士ガンダムAGE」の影響により版権収入が増加した。このほか、前期放送の「花咲くいろは」、「ゆるゆり」シリーズ、「カードファイト!!ヴァンガード」シリーズなどの版権収入が好調に推移した。
■2013年8月期の見通し
2013年8月期は、売上高184億円(前期比1.4%増)、営業利益23億6000万円(同14.3%z)、経常利益24億円(同14.7%減)、当期純利益13億4000万円(同9.1%減)を見込む。
「ガンダム」シリーズを中心としたキャラクターを利用した販促キャンペーンの企画や、キャラクターグッズ、ゲームなどの広告・宣伝業務の収入が大きく増加する見通し。ただし、ライツ事業では、「機動戦士ガンダムAGE」やソーシャルゲームなどの反動減が予想されるため、営業利益以下の利益は前年比でマイナスを見込んでいるとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社創通
- 設立
- 1965年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 難波 秀行
- 決算期
- 3月