アクロディアの12年8月期は増収・営業赤字縮小…ECサービスが通期黒字化

アクロディア<3823>は、この日(10月15日)、2012年8月期の連結決算を発表し、売上高29億6100万円(前期比36.7%増)、営業損益5億7600万円の赤字(前期は営業損益6億1800万円の赤字)、経常損益11億6600万円の赤字(同6億8400万円の赤字)、当期純損益5億6600万円の赤字(同8億0400万円の赤字)だった。  

  子会社AMSで行っているEC事業が売上高が161.5%増の21億2800万円、営業利益が7700万円と黒字に転換した。ECフルフィルメントサービスを提供する新規顧客のサイトの立ち上げ・運営支援の開始や既存顧客の各サイトの売上規模拡大により商品取扱量が大幅に増加した。利用顧客数は前期末の6社から13社となり、現在、28サイト、60ブランドに対してECフルフィルメントサービスを提供している。 一方、ミドルウェア事業は、売上高が同38.2%減の8億3300万円、営業損益6億5300万円の赤字だった。フィーチャーフォン向けライセンスなどの売上が減少していることに加え、スマートフォン向けサービス拡充による運営コストや固定費の負担が大きいとのこと。また「Gゲー」が毎月100万人超のペースで増加し、会員数が1170万人となり、2012年末までに1800万円を目指しているという。   ■2013年8月期 2013年8月期は、売上高39億9800万円(前期比35.0%増)、営業損益2億0100万円の赤字(前期は同5億7600万円の赤字)、経常損益4億5000万円の赤字(同11億6600万円の赤字)、当期純損失4億5000万円の赤字(同5億6600万円の赤字)を見込む。  

  同社では、子会社AMSが行うECフルフィルメントサービスで、新規顧客の獲得と各顧客の売上増加により、順調に事業規模が拡大していく見通し。ECの販促手法の多様化への対応と大規模システムの安定化に向けた運営・投資を継続的に行う。 また、持分法適用関連会社のGMOゲームセンターは、課金型タイトルを投入し、マネタイズの段階に入っており、早期の収益化を目指す予定。GMOゲームセンターの損益は、持分法による投資損失として、連結業績の営業外損益に取り込でいる。