サイバーエージェント<4751>は、この日(10月25日)、2012年9月期の連結決算について、売上高1411億1100万円(前期比18.0%増)、営業利益174億1000万円(同21.3%増)、経常利益171億4600万円(同21.5%増)、当期純利益85億2200万円(同16.4%増)だったと発表した。
従来計画は、売上高1300億円、営業利益170億円、経常利益167億円、当期純利益85億円だったが、これを上回る着地だった。
セグメント別の業績は以下のとおり。
■Ameba関連事業は、売上高は250億1500万円(前期比43.3%増)、営業利益55億8600万円(同3.3%増)だった。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行期にあたったものの増収増益となった。PV数は331.6億PV(前年同月比41.6億PV増加)、会員数2528万人(前年同月比705万人増)となった。特にスマーフォンAmebaの先行費用が響いた模様。
■メディア関連事業は、売上高480億4000万円(前期比40.1%増)、営業利益50億0900万円(同132.8%増)だった。Cygames、アプリボット、グレンジなどのソーシャルゲーム事業とシーエー・モバイルなどが属しているが、ソーシャルゲーム事業の拡大により、大幅な増益を達成した。
■ネットビジネス総合事業は、売上高697億5900万円(前期比2.9%増)、営業利益33億8500万円(同11.6%減)となった。インターネット広告代理専業からネットビジネス総合事業への変革に取り組んだ。スマートフォンのメディア事業立ち上げに注力するなど先行投資負担が発生した模様。
■FX事業は、 売上高74億8000万円(前期比3.5%減)、営業利益36億4700万円(同14.0%増)だった。 口座開設数や預り資産が堅調に増加した。
■投資育成事業は、売上高3億5200万円(前期比50.2%増)、営業損益2億1900万円の赤字(前期2億3900万円の赤字)だった。キャピタルゲインを目的とした国内・アジア圏の有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造等を行っており、保有株式の売却などを行ったものの、引き続き損失計上となった。
■2013年9月期の見通し
2013年9月期の業績予想については、合理的な業績予想を算定できないことから非開示としている。スマートフォン「Ameba」の成功に向け引き続き注力するとともに、TVCMや交通広告等の大規模なプロモーションを展開し、従来以上に経営資源をスマートフォン関連事業に集中するため、としている。また一部事業の再編を検討しているとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751