バンダイナムコHD、第2四半期は営業益76%増…ソーシャルゲーム中心にゲーム事業が貢献、通期予想を上方修正
バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(11月2日)、第2四半期累計(4-9月期)の連結決算を発表し、売上高2226億円(前年同期比14.6%増)、営業利益277億円(同76.1%増)、経常利益280億円(同75.7%増)、四半期純利益173億円(同115.8%増)だった。
玩具を中心とするトイホビー事業、アミューズメント施設を運営するアミューズメント施設事業が減収減益となったものの、ゲームや映像などを中心とするコンテンツ事業が大きく伸びた。セグメント別の状況は以下のとおり。
■トイホビー事業は、売上高804億円(同1.5%減)、セグメント利益64億円(同28.2%減)だった。「仮面ライダー」シリーズや「スマイルプリキュア!」などの定番キャラクター商材が好調だったほか、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ダンボール戦機」のプラモデルや大人向けのコレクション性の高い玩具などが好調に推移した。「スーパー戦隊」シリーズが好調だった前作に及ばなかったこと、新キャラクター投入へ向けて広告宣伝費等の先行コストを計上したため、減収減益となったとのこと。
■コンテンツ事業は、売上高1166億円(同34.6%増)、セグメント利益201億円(同275.0%増)だった。「機動戦士ガンダム」シリーズや「ワンピース グランドコレクション」などのソーシャルゲームが業績に大きく貢献した。また「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」や人気キャラクターの景品を中心に、業務用ゲーム機販売が好調に推移した。
家庭用ゲームソフトは、PS3向けダウンロード専用タイトルの「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」が人気だった。米国での「ソウルキャリバーⅤ」や「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーション」も貢献した。
■アミューズメント施設事業は、売上高298億円(同4.6%減)、セグメント利益10億円(同44.4%減)だった。ショッピングセンター内のキャラクターの世界観を体感できる差異化した店舗を中心に堅調に推移したものの、好調に推移した前年同期と比べて、既存店売上高が94.6%となった。
■2013年3月期の業績御予想を上方修正
同時に、2013年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高4550億円(前回予想と変わらず)、営業利益400億円(同365億円)、経常利益400億円(同365億円)、当期純利益230億円(同215億円)とした。従来予想からの修正率は、営業利益9.6%増、経常利益9.6%増、当期純利益7.0%増となる。
同社では、第2四半期累計期間の実績や各事業の直近の業績動向、さらには下期の不透明な市場環境を踏まえたため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)