ガイアHD、12年12月期の業績予想を赤字修正…Gモードのソーシャルゲームの不振で

ガイアホールディングス<3727>は、この日(11月9日)、2012年12月期の連結業績予想を下方修正し、売上高79億4600万円(前回予想110億円)、営業損益19億1200万円の赤字(同5億円の黒字)、経常損益19億3000万円の赤字(同4億1800万円の黒字)、当期純損益28億1100万円の赤字(同1億1600万円の黒字)とした。売上高、営業利益、経常利益は前期を上回る見通しとしていたが、一転して減収・赤字となる見通しに修正した。  

  同社では、子会社ジー・モードのソーシャルゲームの新作が振るわず、売上が当初目標を大幅に下回ったことに加え、ゲームを中心に展開する予定だったアニメやコミックス、海外向けに展開を予定していたコンテンツ・サービスの立ち上げ延期に伴って、相乗効果を図っていたソフトウェア基盤技術事業の売上にも大きな支障を来した、としている。 採算が取れず回収の目処が立たないゲームと関連するコンテンツや商品の除却を行うとともに、影響を受けた子会社ののれんを一括償却し、事業体制の立て直し期間中に発生する機会損失等も反映したため、通期連結業績予想値については、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも当初予想を下回る見通しになった、とのこと。 なお、経営責任を明確にするためにコンテンツ・サービス等事業を推進してきた桑原敏道氏が11月7日をもって、ガイアHD取締役を辞任し、ジー・モード取締役として事業構造の再構築に専念するとともに、コンテンツ・サービス等事業に携わっている取締役の三浦亨氏と、グループ全体の事業展開の責任を取って代表取締役の郡山龍氏が報酬の一部を返上し、来期の収益性改善に向けた取り組みを行う。