コロプラ<3668>が12月13日に東証マザーズに上場する。
同社は、03年5月、同社代表取締役社長の馬場 功淳氏が位置情報を利用したゲームアプリ「コロニーな生活」を提供する個人事業としてスタートした。その後、05年に「コロニーな生活☆PLUS」に改良し、2008年10月、株式会社として設立された。
その後、同ゲームの提供と提携店舗を増やしつつ、10年11月より位置情報ゲームプラットフォーム「コロプラ+」をリリースし、スマートフォンアプリ「Kuma the Bear」ブランドを立ち上げた。さらに「秘宝探偵キャリー」や「プロ野球PRIDE」、「恐竜ドミニオン」といったオンラインゲームアプリも提供し、そのダウンロード数は累計1400万件を超える。
■12年9月期は経常益163%の見込み
業績については、11年9月期は増収減益だったものの、12年9月期はスマートフォンアプリの収益が貢献し、大幅な増収増益となる見通し。売上高50億7100万円(前期比122%増)、経常利益14億9900万円(同163%増)、当期純利益7億7800万円(同175%増)で、続く13年9月期も50%超の増収増益を見込む。同社のエクイティストーリーも興味深い点である。
■様変わりする収益構造
興味深い点は、収益構造が大きく変化している点だろう。第3四半期の売上高(22億8300万円)に占める販売先上位を見ると、Appleが14.1%の4億0940万円、Googleが27.5%増の8億円となり、App Store、Google Play経由の売上高が爆発的に伸びていることがわかる(関連記事)。2011年9月期は、Appleが0.5%であり、Google向けは計上されていなかったのだ。その一方、キャリア決済の比率は42.5%から24%に低下した。ドコモ経由の販売の落ち込みも目立つ。位置ゲームが相対的に低下する一方、スマートフォン向けソーシャルゲームが急激に伸びたことがわかる。
なお、上場に伴って、総額22億4600万円を調達する予定。かなりの大型上場といえる。全額運転資金に充当し、既存事業の拡大に関する人件費として7億2000万円、採用費として3億円、広告宣伝費の増加分として3億7500万円、サーバー関連費用として1億7000万円を充当する予定。
〈会社概要〉
本社=東京都渋谷区恵比寿4-20-3
URL=http://colopl.co.jp/
社長=馬場 功淳
設立=08年10月
発行済株式数=789万2100株(上場時)
資本金=5億0600万円(12年9月30日現在)
大株主=馬場 功淳597万2900株(77.3%)、千葉 功太郎45万1800株(5.9%)、KDDI34万株(4.4%)、ジャフコSV3-1号投資事業有限責任組合32万6600株(4.2%)、長谷部 潤9万4800株(1.2%)、吉岡 祥平8万8800株(1.2%)
〈上場要項〉
公開株式数=132万~145万2000株(公募=78万株、売出し=54万株、オーバーアロットメントによる売出し=13万2000株)
仮条件=2700~3000円
ブック・ビルディング期間=11月27~12月3日
公開価格=12月4日
申込期間=12月6日~11日
払込期日=12月12日
売買単位=100株
主幹事証券=大和証券
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668