「ソシャゲープランナー、ディレクターの鉄人化計画スクール」潜入レポート【PR】

鉄人化計画が主催する、iPhone、Androidアプリを中心としたソーシャルゲームのプランナー、ディレクター向け講座「ソーシャルゲームの鉄人化計画スクール」が、1月23日(水)開講予定で第二期受講生を募集している。スクールの概要はサイトをご覧いただくとして、2012年12月19日(水)に行われた第一期講義の模様を紹介する。 今回の講義は第9日目とのことで、今回は「運用について」の講義と、プロモーションについての特別講演が実施された。いずれも1時間程度となり、講演後には受講生と講師による忘年会も行われた。   ■経験に基づいたノウハウの伝授 プロデュースフォースの代表プロデューサー神田卓也氏により、ソーシャルゲームのリリース後の運用についての講義。神田氏は多くのヒットコンテンツの立ち上げ、運用経験をもっており、神田氏の経験に基づいた具体的かつ実践的な講義が展開された。 特筆すべきなのは、管理表や行程表、目標KPIの目安など、実際の実務で活用しているであろう資料や数値が講義にふんだんに使用されている点だ。まさに“次の日から役に立つ”内容となっている。まだ発展途上のソーシャルゲーム業界において、このような他社のノウハウを吸収できる機会はまだ少なく、価値ある講義であると考えられる。 内容の一部をまとめると、 ・ソーシャルゲームの運用フェーズは、立上げフェーズと違い、収益化が重要視され、継続的な集客と収益化のために終わりのない改善を繰り返す、長距離走とも言えるフェーズである。   ・運用で必要なポイントは(1)ユーザーを増やすための集客、(2)ユーザーを楽しませ、定着させるための価値づくり(コンテンツ力)、(3)価値を提供したユーザーから収益を得るマネタイズの3つである(実際にこの3つに沿って運用の講義が進められた)。

  ・機能改善・運用のPDCAは1~2週間でまわすことが重要。優秀なディレクター、プランナーはスケジュール管理とクオリティアップの両者をバランスよく実現できる人間である。

  ・ローンチしてから3ヶ月程度はDAU増加や継続率向上のための施策に注力することが重要で、DAUが安定してからイベント等の施策を行った方が、長期的に収益を見込めるコンテンツとなることが多いようである。   ・デバッグ・品質管理はKPIの維持・向上のためには軽視してはいけない。ソーシャルゲームの知見が豊富な人間もアサインさせた体制やフローの構築が必要である。   ・課金ユーザーは、現状のものにプラスアルファとなる要素を求めており、ディレクター、プランナーが力を注ぐべき部分はこれを考えだすことである。   といった内容で、具体的な数値や実務資料を紹介しながら講義が展開された。この他にも、上記を実現するための組織の構築や、イベント・キャンペーンの運用方法、最適なカスタマーサポート、運用上のリスクなど、講義の中身はかなり現場に即した、濃いものであったと思われる。iPhoneとAndroidアプリの違いや注意点などにも時おり触れられていたのも時流に即しており、興味深かった。 また、今回はカリキュラムの終盤であることもあり、テーマは「運用について」だったが、8日目講義までは企画の立て方や新規コンテンツ立ち上げにあたってのスケジュールや仕様作成、組織構築の方法などの講義や実習が行われており、受講者に聞いたところ、こちらも実務経験に基づいた実践的なものであったとのことだ。   ■最新の事例を用いたプロモーション手法の講演 2コマの講義は、当サイトでもお馴染みのイントロム取締役副社長 小原聖誉氏による特別講演が行われた。「スマフォゲームにおける広告手法」と題した講演であった。 アプリの知名度(有名IPであるなど)の有無、予算の大小といったケース別の“鉄板プロモーション“を、最新の具体的な事例を分析しながら説明。AppStore、GooglePlayでのランキング上位を獲得することの必要性とその方法、効果的なアイコンのクリエイティブなど、こちらも前述の講義に負けず、実践的な内容となっていた。     【取材後記】 まだまだ成長中のソーシャルゲーム業界において、プランナー、ディレクター不足は各社にとって大きな課題であると思われるが、日々の業務に追われてプランナー、ディレクターの育成や、ノウハウの共有に苦心している会社も多いのではないかと思う。 また、リリースタイトルが少ない会社や、これから参入しようという会社にとっては、ノウハウの蓄積自体が少なかったり、“自己流”のノウハウが本当に正しいのか疑問を感じているケースもあることだろう。特にこれらの会社にとっては、ソーシャルゲーム立ち上げ~運用を現場に即した形で教えてくれる本講義は有用なものとなるだろう。 また、他の受講者もSAPのプランナー、ディレクターが多く、他社との交流や人脈づくりの場としても利用できる。実際に、今回の講義の後は交流会も行われ、受講者同士の交流も積極的に推進している。第一期の受講生の意見も反映し、第二期はより有益な講義になると思われるので、ぜひ活用してみて欲しい。     ■『ソシャゲープランナー・ディレクターの鉄人化計画』 公式サイト 申込フォーム 特待生制度