バンダイナムコの第3四半期は営業益43%増、通期予想を上方修正…ガンダムやモバマスなどソーシャルゲームが寄与
バンダイナムコホールディングス<7832>は、本日(2月5日)、第3四半期(2012年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高3506億円(前年同期比8.4%増)、営業利益441億円(同43.6%増)、経常利益450億円(同46.2%増)、四半期純利益279億円(同71.7%増)だった。
玩具やアミューズメント施設が減益となったものの、ゲームソフトを中心とするコンテンツ事業が大きく伸びたことが主な要因。セグメント別の状況は以下のとおり。
■トイ・ホビー事業は、売上高1292億円(同3.2%減)、セグメント利益125億円(同28.3%減)だった。国内では「仮面ライダー」シリーズや「スマイルプリキュア!」など、玩具を軸としたカテゴリーの連動展開により順調に推移したものの、「スーパー戦隊」シリーズが好調だった前作に及ばなかったこと、商品構成の変化に伴う粗利率の低下などにより、前年同期の業績には及ばなかった。欧米地域も低調だった。
■コンテンツ事業は、売上高1848億円(前年同期比22.1%増)、セグメント利益309億円(同166.3%増)だった。「機動戦士ガンダム」シリーズや「ワンピースグランドコレクション」、「アイドルマスター シンデレラガールズ」などのソーシャルゲームを中心に業績に大きく貢献した。
家庭用ゲームソフトは、「ソウルキャリバー」、「ナルト」、「テイルズ オブ」などの人気シリーズの最新タイトルに加え、国内ではプレイステーション3向け「機動戦士ガンダム バトルオペレーション」や、人気テレビ番組などをゲーム化したタイトルが好調に推移した。業務用ゲーム機は、定番のシリーズ機器に加え、「釣りスピリッツ」などの新しいゲーム機も人気だった。
■アミューズメント施設事業は、売上高438億円(同4.6%減)、セグメント利益9億円(同48.6%減)だった。国内においては、ショッピングセンター内のキャラクターの世界観を体感できる差異化した店舗を中心に堅調に推移したものの、好調に推移した前年同期と比べて、既存店売上高が94.6%となった。
■2013年3月期の業績予想を上方修正
2013年3月期は、売上高4600億円(前期比1.3%増)、営業利益425億円(同22.8%増)、経常利益425億円(同21.6%増)、当期純利益245億円(同26.9%増)を見込む。従来予想を上方修正しており、増額幅は売上高50億円、営業利益25億円、経常利益25億円、当期純利益15億円となる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)