遊技機事業の収益予想を引き下げたことが下方修正の主な要因だった。パチスロ遊技機については、主力タイトル「パチスロ北斗の拳」をはじめ一部タイトルの販売を翌期に延期することから、年間販売台数を前回発表予想の47.3万台から約21.4万台に引き下げたる。
また、パチンコ遊技機については、第4四半期に設置を開始した「ぱちんこCR北斗の拳5 覇者」の販売が好調だが、他の製品の販売が軟調だった。パチンコ遊技機の年間販売台数の予想を前回発表予想の45.0万台から約21.3万台に引き下げた。
■第3四半期決算は営業益89%減
同日発表した第3四半期(2012年4~12月期)の連結は、売上高2070億円(前年同期比33.6%減)、営業利益70億円(同89.0%減)、経常利益84億円(同86.7%減)、四半期純利益30億円(同91.1%減)だった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■パチンコ遊技機事業は、売上高743億円(同58.2%減)、営業利益77億円(同88.4%減)だった。サミーブランド『ぱちんこCR 神獣王』やタイヨーエレックブランド『CR 米米CLUB 大収穫祭』を販売したが、低調な市場環境を受けて、第3四半期累計の販売台数は8万9000台と前年同期実績を下回った。パチスロ遊技機事業は、サミーブランド『パチスロ攻殻機動隊S.A.C.』を販売ししたが、一部タイトルの販売スケジュールを見直した結果、13万台と前年同期実績を下回った。
■アミューズメント機器事業は、売上高330億円(同8.9%減)、営業利益26億円(同48.3%減)だった。『WORLD CLUB Champion Football』シリーズのCVTキットとカードなどの消耗品の販売が堅調に推移したほか、レベニューシェアタイトルによる配分収益が引き続き堅調に推移したが、大型タイトルの販売がなかった。
■アミューズメント施設事業は、売上高320億円(同5.6%減)、営業利益9億円(同21.4%減)だった。 前期に引き続き既存店舗の運営力強化を行ったが、主にプライズカテゴリーにけん引される形で比較的堅調に推移した前年同期からの反動により、セガ国内既存店舗の売上高は前年同期比93.7%と低調だった。
■コンシューマ事業は、売上高609億円(同4.9%減)、営業利益5億円(前年同期は55億円の赤字)だった。国内向けタイトル『龍が如く5 夢、叶えし者』、海外向けタイトル『Sonic & All-Stars Racing Transformed』、『Football Manager 2013』などが堅調だったものの、欧米での構造改革施策としてタイトル数を削減した影響により、パッケージ販売本数は、米国243万本、欧州294万本、日本157万本、合計694万本となり、前年同期実績を下回った。
また7月よりサービスを開始したPCオンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』の登録ID数が170万IDを突破し、引き続き課金収入も予想を上回る水準で推移した。このほか、『ドラゴンコインズ』、『Kingdom Conquest』シリーズをはじめ、複数のタイトルを投入し、ラインナップを拡充した。
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460