グリー<3632>は、本日(2月12日)、2013年6月期の連結業績予想を下方修正し、売上高1600~1700億円(前回予想1950~2050億円)、営業利益500~600億円(同740~840億円)、経常利益500~600億円(同740~840億円)、当期純利益310~370億円(同460~520億円)とした。
従来予想からの修正率は、売上高が17.1~17.9%減、営業利益が28.6~32.4%減、経常利益が28.6~32.4%減、当期純利益が28.8~32.6%減となる。
増収増益となったディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とは明暗がわかれた格好となった(関連記事)。
同社では、第2四半期決算は、「GREE」の有料課金収入が回復傾向にあるものの、国内と海外向けソーシャルゲームのリリース延期、海外向けソーシャルゲームの一部不振などから当初予想した売上高をやや下回った、としている。
今後は、延期したソーシャルゲームのリリース、海外でのヒットタイトル創出に向けた施策などを実施していくものの、現行水準を踏まえて計画を見直した結果、下期の売上高に関してはは上期と比較して伸長する計画ではあるものの前回予想を下回る見込みになったとのこと。
また、新規ソーシャルゲームのリリース数の増加と開発体制強化のための人件費の増加や、ユーザー満足度向上のためのカスタマーサポートやコンプライアンス体制拡充といった費用の増加も収益を圧迫する。
■第2四半期決算
同時に発表した第2四半期(2012年7~12月期)の連結決算は、売上高773億円(前年同期比7.5%増)、営業利益300億円(同23.4%減)、経常利益315億円(同19.0%減)、四半期純利益181億円(同18.3%減)だった。
子会社ポケラボが連結決算に加わったことにより、増収を確保したものの、人件費やテレビCM、スマートフォン比率の増加に伴う支払い手数料の増加などが収益を圧迫したようだ。損益計算書を見ると、売上原価は2.2倍の110億円、販売管理費は29.9%増の362億円となっている。
ただし、主力事業であるソーシャルゲームの足元は、有料課金収入が4.6%増の362億円となり、第1四半期を底に回復基調にあるとのこと。またコイン消費額についてもポケラボの影響を除いても増加したという。とりわけ目覚ましい伸びを見せているのは、注力中のネイティブアプリだ。そのコイン消費は2012年7月を1とすると、2012年12月には1.96に伸びた。
また、海外タイトルについてもコイン消費が伸びているという。LTVとCPIのバランスを重視したマーケティングを行ったほか、イベントやバランス調整などを駆使したとのこと。「Modern War」や、ドリコムの「Reigno of Dragons」が米国App Storeの売上ランキングで上昇した。
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会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632