フリュー、17年3月期は営業益7%増と増益を確保 プリントシール事業とコンテンツ・メディア事業が好調 ゲーム事業は開発投資で費用先行

フリュー<6238>は、5月12日、2017年3月期の連結決算を発表、売上高248億9000万円(前々期比3.0%増)、営業利益39億2000万円(同7.4%増)、経常利益39億2100万円(同7.0%増)、当期純利益27億9800万円(同13.6%増)と増収増益を確保した。
 

主なセグメント別の状況は以下のとおり。

①プリントシール事業…売上高90億9000万円(前々期比2.7%増)、営業利益12億8400万円(同25.5%増)
主なターゲット層である10~20代前半女性にむけて、2016年7月に「UP(アップ)」、同年11月に「Cyun't(キュント) ~恋するプリ~」、2017年3月に「winc(ウィンク)」の3つの機種を発売した。また、シール紙売上は、プレイ回数が堅調に推移し前年度に比べ売上を伸ばした。

②コンテンツ・メディア事業…売上高79億5000万円(同6.6%増)、営業利益43億400万円(同5.5%増)
プリントシール画像取得・閲覧サービス「PiCTLINK(ピクトリンク)」の入会促進施策と継続利用促進施策が功を奏し、2017年3月末における有料会員数は163万人となった。一部のフィーチャーフォン向けコンテンツは、市場の縮小から有料会員数が減少したものの、「curet(キュレット)」「ハルハル」などのWEBマガジンや、メール広告「プリアドメール」なども堅調に推移した。また、カラーコンタクトレンズの販売は、自社サイト「Mew contact(ミューコンタクト)」での販売に加え、小売業者などへの自社ブランド品の卸売を開始したことなどにより、売上を伸ばした。

③キャラクタ・マーチャンダイジング事業…売上高51億8900万円(同3.7%減)、営業利益3億9800万円(同4.5%減)
スマホ向けゲームアプリのキャラクター、音楽アーティスト系のキャラクターなど、多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ったが、いずれも前期主力商品に匹敵するような売上を獲得するに至らず、前年度の売上を下回った。

③ゲーム事業…売上高21億100万円(同20.7%増)、営業損益8億7600万円の赤字(前々期5億8000万円の赤字)
PS Vita向けオリジナルタイトル『Caligula -カリギュラ-』やニンテンドー3DS向け版権タイトル『ベイブレードバースト』などの発売が売上に寄与した。また、スマホ向けオリジナルゲームアプリ『モン娘☆は~れむ』の配信が前年度に比べ売上を伸ばした。一方、来期以降に向けた積極的な開発投資を行った。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、売上高265億円(前期比6.5%増)、営業利益40億円(同2.0%増)、経常利益40億円(同2.0%増)、当期純利益28億円(同0.1%増)の見込み。
 
フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高364億円、営業利益21億3100万円、経常利益21億7900万円、最終利益14億4300万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
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