ネクソン、17年12月期は売上収益28%増、営業益2.2倍で着地 為替の好影響と中国事業の好調で増収を達成 韓国では4Qローンチの『OVERHIT』も好発進

ネクソン<3659>は、2月8日、2017年12月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益2349億円(前々期比28.3%増)、営業利益905億円(同2.2倍)、最終利益567億円(同2.8倍)となった。
 

主要外貨の対円為替レートが対前年同期比で上昇したことによる為替の好影響と、中国事業が引き続き好調であったことにより売上収益は大きく成長した。中国では、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』 (Dungeon&Fighter)向けに第3四半期連結会計期間に行った国慶節アップデート(9月)がユーザーの好評を博し、第4四半期連結会計期間においても継続してアイテム販売などが好調だった。

韓国においても、第3四半期連結会計期間にローンチした『AxE』や『ダークアベンジャー3』 (Dark Avenger 3)、第4四半期連結会計期間に新たにローンチした『OVERHIT』がユーザーの好評を博し、好調に推移したことにより売上収益は前年同期比で増加した。

一方、費用面では、韓国における従業員の増加などに伴い人件費が増加した結果、売上原価は前年同期比で増加した。販売費および一般管理費は、新規タイトルのローンチに合わせて広告宣伝費が増加したことに加え、モバイルタイトルに係るプラットフォーム費用が売上収益に比例して増加した影響などにより、前年同期比で増加した。

また、第4四半期連結会計期間における為替相場の変動の影響により外貨建ての現金預金及び売掛金などについて為替差損が発生した結果、金融収益は減少し、金融費用は前年同期比で増加した。

主な地域セグメント別の状況は以下の通り。

①日本…売上収益121億円(前々期比21.5%減)、セグメント損益40億円の赤字(前々期37億円の赤字)
PCオンラインゲーム、モバイルゲームともに減収となった。

②韓国…売上収益2087億円(同比36.3%増)、セグメント利益1126億円(同51.0%増)
『FIFA Online 3』および『アラド戦記』は、好調に推移し前年同期比で増加した。また、新規ローンチされた『ダークアベンジャー3』『AxE』が売上収益の増加に貢献した。一方で主に『サドンアタック』や『HIT』などの売上収益は減少した。なお、子会社ネクソン・コリア・コーポレーション傘下のネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益も主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の夏季アップデートおよび国慶節アップデートに合わせたアイテム販売がユーザーの好評を博したことなどにより好調に推移した。

③中国…売上収益31億円(同29.4%減)、セグメント利益16億円(同45.4%減)
既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入の減収により減収減益となった。

④北米…売上収益100億円(同14.5%増)、セグメント損益68億円の赤字(前々期48億円の赤字)

なお、2018年12月期通期の予想は非開示で、第1四半期の業績予想のみを開示。第1四半期は、売上収益819億円~897億円(前年同期比9.5%~20.1%増)、営業利益451億円~523億円(同13.5%~31.5%増)、最終利益403億円~463億円(同2.0~2.3倍)の見込み。
 


株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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