BATON=RELAY(バトン=リレー)、i-tronに関するスマホアプリ&ソーシャルゲームインタビュー記事

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【インタビュー】声優とファンがともに育つコンテンツにしたい 新世代声優ヒロインプロジェクト『BATON=RELAY』を発表したi-tronのキーマンが語る

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i-tron(アイトロン)が5月10日に発表したスマートフォン向けゲーム『BATON=RELAY』(バトン=リレー)。本作は同社の記念すべき1作目のゲームにして、メディアミックスを通して新人声優の成長を見守るという今までになかった意欲的なコンテンツだ。

本作では、新世代の「声優ヒロイン」を発掘することを目的としており、声優のキャラクターを、才能ある新人・若手声優が演じることになる。プレイヤーは「ボイスディレクター」という立場で、声優のレッスンやオーディションをサポートする。また音楽やイベント、グッズ展開などのメディアミックスも幅広く視野に入れているプロジェクトだ。

まだ設立したばかりのi-tronから、この壮大なコンテンツはどのようにして生まれたのか。キーマンである代表取締役社長の牟田正氏、プロデューサーの山中氏に作品の狙いと今後の展望を聞いた。

 

■『BATON=RELAY』は等身大の声優を描くゲームアプリ


――本日はよろしくおねがいします。まずは皆さんが本作にどのような形で携わっているのか教えてください。

牟田氏よろしくお願いします。私は以前リベル・エンタテインメントの副社長を務めておりまして、当時は『アイ★チュウ』のプロデューサー、『A3!(エースリー)』のエグゼクティブプロデューサー、『蒼焔の艦隊』のプロデューサーも兼務していました。

山中氏:私はもともと出版業界にいて、書店員からアニメ雑誌のライターを経て、ゲームメディアの編集者をしていました。3年ほど前にスマホアプリ業界に転職しまして、前職ではアイドルを題材にしたリズムアクションゲームの運営ディレクターを任されていました。


――今回発表された『BATON=RELAY』は声優を題材にしたゲームということですが、皆さんがこれまでのキャリアで培ってきたノウハウを活かした作品と言っても良さそうですね。

山中氏:そうですね。このプロジェクトではこれまで培ってきたアニメや声優の知識、そしてゲームを運営してきたノウハウを活かせると思い引き受けました。もともとは牟田が作品の構想を練っていて、実現できるように私たちスタッフが合流した形ですね。

牟田氏:『A3!(エースリー)』では非常に大きな成功を収めることができまして、次は男性ユーザー向けの作品も作りたいという思いはかなり前からあったんです。本当にチャレンジングな作品ではあるんですけど、ゲームを通して出演声優とユーザーのみなさんが一緒に成長するようなコンテンツにしていきたいと考えております。


――インタビューでは『BATON=RELAY』についていろいろと伺いたいのですが、その前に、i-tronという会社を設立した経緯というのも気になるところです。

牟田氏:昨年の夏頃、急に暇になりまして、i-tronは秋頃に立ち上げた会社なんです。当初はゲームの開発や運営を行う会社ではなかったのですが、幸運にもたくさんの人から「ゲームを一緒にやりませんか」というお話をいただいて、新しい会社でもゲームの開発・運営を行うことになった経緯があります。

――では、『BATON=RELAY』という作品がどんなコンセプトを持っているのか、あらためて説明していただけますか。

山中氏:コンセプトを一言で表すと、「声優活動をリアルに描く作品」ですね。本作は声優を題材にしたゲームで、現代日本とほぼ同じ世界・環境をモデルとしています。実際の声優業界でもある話かと思いますが、とある人気声優が独立し、新しく設立した事務所が物語の舞台です。事務所には声優の卵が入所し、プレイヤーは「ボイスディレクター」という役職に就きます。
 
 

ここで言う「ボイスディレクター」は、新人声優の「最高の声」を引き出すことを目標にしています。とはいえ設立したばかりの小さな事務所なので、マネージャーのような業務ももちろん行い、スケジュールの管理やレッスンのサポート、オーディションに合格すると収録に立ち会ったりもします。

――本作の大きなトピックとしては、ソニー・ミュージックアーティスツ、SACRA MUSICのパートナー参画がありますよね。こういった企業と協力することになった経緯についても教えてもらえますか。

牟田氏:まずSACRA MUSICさんは、これまでアニソンという分野を非常に得意としていますが、意外とゲームとのコラボレーションは少なかったんです。しかし最近は音楽とゲームの関係が近くなっており、新たなチャレンジとして快諾していただきました。生まれたばかりの弊社と組んでいただけるのは光栄なことですし、逆にSACRA MUSICさんにとってもチャレンジングな取り組みとして見ていただいています。

ソニー・ミュージックアーティスツさんとは、私がキャスティングのパートナーを探していたとき、この作品の取り組みに興味を持っていただきまして、「まっさらな新人声優を全面に押し出してやりませんか」とご提案いただきました。結果的に3社の思いが一致した形ですね。


――本作で新人声優を演じるのは、同じくソニー・ミュージックアーティスツに所属する新人声優であると。

山中氏:はい。キャスティングから全面的にご協力いただきまして、2社で密に協議を重ねて、選出させていただきました。

アニメやゲームに出演歴がある方もいらっしゃるのですが、これまで舞台出演などを中心に行っていたり、中には直前のオーディションで所属となった本当にまっさらな新人の方もいらっしゃいます。 「声優としては新人」という方がキャストのほとんどを占めています。


――新人であることを重要視されているんですね。

山中氏:ゲーム内に登場するのは新人声優ですので、演じる人たちもできるだけまっさらな新人の方であるべきだと考えました。有名声優の方々を起用する選択肢もあったとは思うのですが、この企画では、あえてまっさらな所から始めようと。ほぼゼロの状態から始めることで、最初は大変だと思いますが、その大変さも含めて、一緒に見守って頂けるユーザーさんを大切にするコンテンツにしていきたいです。

――新人声優が『BATON=RELAY』から有名になったら、作品にとってもプラスになる部分があると思います。

山中氏:それはもちろん嬉しいのですが、個人的な理想としては『BATON=RELAY』を足がかりに別の作品でもヒロイン役を射止めていってほしいという願いもあります。

――パートナーとなる企業に期待していることはありますか?

山中氏:一番のメリットとしては、声優のマネジメントをする会社と、音楽やイベントを管理する会社が同じソニーミュージックグループ内に存在することです。スタッフを含めた全員が同じ方向を向けるのはコンテンツの成長にも繋がりますし、私たちとしても協力しやすい座組になっていると思います。

牟田氏:今後は『BATON=RELAY』のイベントを積極的に行っていきたいと考えているので、一つのグループ企業でマネジメントと運営をすることで、よりキャストさんのチーム感が出せるのは大きなメリットだと思います。


 

■リアルでも展開する「声優の成長」


――ゲームシステムについてもお伺いしたいのですが、そもそもジャンルはどういったものになるのですか?

山中氏:『VOICE HEROINE STORIES』というサブタイトルの通り、ヒロインたちの物語を読み進めていくアドベンチャーゲームというのがメインジャンルになります。その物語に合わせて声優活動を行い、彼女たちの成長を支えていくシミュレーションパートが存在しまして、この2つのパートが相互に作用していくゲームになっています。

プレイヤーには担当の新人声優がいて、アニメやゲームといった案件のオーディションを声優に受けさせて、そのためのレッスンをセッティングして成長を見守っていきます。オーディションに合格しお仕事を成功させていくことで、その活動に関する物語を楽しめる……というメインサイクルとなっています。

他のアプリではなかなか見られない点としては、ゲームの中にオリジナルのアニメを収録していて、それがアニメの仕事として登場してきます。アニメの種類も様々で、魔法少女や異能バトル、学園モノなど、現実でも放送されていそうな題材でまったく新規に設定を起こし、このゲームのためだけにオリジナルアニメーションを作っています。1つのアニメは2分前後といったボリュームで、30秒程度のキーとなるシーン4つに分かれていて、そこに作中の声優キャラが声を吹き込むことになります。


  
▲本作のゲーム内アニメ第一弾の設定資料を初公開。一見すると魔法少女モノのようだが、「ただの魔法少女アニメではなく、より彼女たちを身近に感じられる仕掛けが入っています」という。

――昨今のスマートフォンアプリ市場だとリズムアクションゲームが大きなジャンルになっていますが、本作ではまた違った見せ方をしていると。

山中氏:あくまでも声優活動の魅せ方をメインに据えて、普段あまりゲームをプレイしないユーザーの方でも、それぞれのスタイルで楽しめる内容を目指しています。もちろんコアに追いかけたいユーザーの方も満足させる施策も用意しますので、今後の発表にご期待ください!

また、リズムゲームでないから音楽に力を入れていないわけではありません。アニメの主演を勝ち取れば、その主題歌も声優自身が歌うことになったり、それ以外にもゲーム中で楽曲を耳にする機会も多いと思います。ゲームシステムというよりは、演出としての「声」「歌」を追求するアプリと考えております。楽曲の制作面でも、実績充分のクリエイターさんを積極的に起用していきます。


――すでにメインクリエイターとして若木民喜さんやしめさばさんが発表されていますが、どのような経緯で起用することになったのでしょう。

山中氏:若木先生は、もともと私が『神のみぞ知るセカイ』のファンだったこともあり、ギャルゲーへの造詣が深く、ヒロインの描き方がとても丁寧なことも知っていました。『BATON=RELAY』は頻繁にキャラクターを追加する予定はなく、一人ひとりの成長を長期的なスパンで描いていきます。その代わりに登場人物はとことんキャラクターが濃くないといけなかったんです。16人の声優をもれなく濃密に描けるのは若木先生しかいないと考え、お願いさせて頂きました。

若木先生ご自身は、これまでゲームキャラのコスチュームデザインなどを手がけたことはありますが、オリジナルでキャラクターデザインをされたことがなく、基本的にはマンガのお仕事を優先されていたそうです。なので、私たちとしてはダメ元で話を切り出したんですけど、ありがたいことに作品のコンセプトに共感していただいた経緯があります。

しめさば先生は昨年『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』でデビューしたばかりの方です。この作品を読んだとき、人間の内面をとても繊細に描く方だなと驚きまして、お声がけさせていただきました。しめさば先生自身も、さまざまなキャラクターが絡み合う群像劇を描いてみたい気持ちがあったそうですし、なによりゲームが好きということで快く引き受けて頂きました。


――一言で「声優のドラマ」といってもさまざまだと思います。ゲームの中ではどんな物語が描かれていくのですか?

山中氏:メインストーリーは群像劇で、同じ事務所に所属する新人声優の成長はもちろん、時には仲間として、時にはライバルとして他の声優が描かれることもあります。全員がアニメの主演を勝ち取りたいわけですが、その椅子は当然1つだけで、切磋琢磨し合う中でさらに関係性が深まっていくのです。場合によっては成功だけでなく、挫折を味わう展開だってあります。

一方で、この作品にはプレイヤーとのコミュニケーションという軸があり、声優がどんなことに悩んでいるのか、他の声優にはできない相談を打ち明けてくることもあります。厳しいレッスンやオーディションを経ての本音を聞くこともあるかと思います。


――16人いるという新人声優のキャラについても、聞ける範囲で教えてもらえますか。

山中氏:年齢層の下は中学生、上は大学生やフリーターとかなりバラバラです。これは現実の声優業界にも言えることで、子役から声優になった人もいれば、元会社員という経歴を持つ人もいますよね。そういった現実でもありうる人物像は幅広く押さえていると思います。

例えば、初発表の際に公開した女の子「桜 美聡(さくらみさと)」というキャラクターは、事務所の社長でもある人気声優に憧れて門を叩いた経緯があります。それ以外のヒロインにも、ロボットアニメの大ファンで必殺技を叫びたくて声優を志したり、自分の外見に縛られずに役を演じたい、声の演技ならそれができる……という一心でオーディションに臨んだりと、様々な理由を持った個性的なキャラクターがいます。

   


▲現在『BATON=RELAY』公式Twitterでは、声優キャラの情報を公開中。今後も新情報を順次お届けしていくとのことだ。


――ちなみに、声優の演技の方向性というのはなにか考えているのでしょうか。新人声優を演じるというのは、下手でもいけないし、だからといって上手すぎても初々しさが損なわれるし、とてもコントロールが難しいように思います。

山中氏:まずはキャラクターの構想が先にあって、その資料をもとにオーディションを行いました。オーディションで重要視したのは、「同じキャラクターが存在している」という感覚です。だから私としては選んだというより出会ったと言ったほうが正しいくらいで、声優の皆さんには演技をするのではなく、自然体の姿を見せてくれれば、それがそのまま正解になると考えています。

――クロスメディア展開はなにか考えているのでしょうか?

山中氏:アプリをベースにしつつ、ゲーム内のアニメと、使用している楽曲は積極的にアピールしていきたいです。そしてゆくゆくはアニメと楽曲の2つを組み合わせて、声優の「演技」と「歌」を追求するリアルイベントというのも考えています。

牟田氏:様々な展開を実現しやすい体制を組んでいるので、グッズなど、ファンの方々がイベントを通じて手にできるものも展開していきたいですね。

――リリース後も見据えたとき、どのような展開を見せていきたいと考えていますか?

山中氏:ゲーム運営は他のタイトルと同じように、定期的にイベントを更新して新しい一面を見せていきたいと考えています。1年、2年と長い時間をかけて、じわじわと成長する姿を描く予定です。リアルのほうに関しても、ゲームを通じて実力を磨いたキャストの皆さんが、他のメディアから声をかけて頂けるかどうかがひとつのポイントだと捉えています。リアルイベントも、彼女たちの成長を感じられる視点で楽しめる内容にしたいです。

――最後に、本作に期待する読者へ向けて一言お願いします。

牟田氏:ミニライブや朗読劇は頻繁に行う予定ですので、ぜひ一度来て頂けるとありがたいです。彼女たちに一度会ってからゲームを遊ぶと、面白さも増すと思います。i-tronとしてはリアルとバーチャルの境目をなくすことで生まれる感動を重視しているので、両方とも楽しんで頂ければと思っております。

山中氏:声優たちがいかに良い声を出せるか、良い芝居ができるか……というストーリーに重きを置いたゲームで、今までに見たことのない声優の姿が見られると思います。プレイする皆さんには当事者の1人になってもらい、生活の中に声優の活動が寄り添うようなコンテンツにしたいですね。


――ありがとうございました。


■『BATON=RELAY』
 

公式サイト



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