ぐるなび、9月中間期は61%減収・49億円の営業赤字に転落

ぐるなび<2440>の9月中間期の連結決算は大幅減収・赤字転落となった。発表した決算は、売上高58億2400万円(前年同期比38.4%)、営業損失49億3900万円(前年同期は営業利益6億8100万円)、経常損失49億2700万円(前年同期は経常利益7億円)、最終損失54億4600万円(前年同期は最終利益4億8400万円)となった。

 


飲食店販促サービス売上については、第1四半期には加盟飲食店の経営継続支援を目的とした請求金額の減免・休会措置を実施したこと、外食需要低下に伴うネット予約減少等から前年同期の21.1%まで落ち込んだ。

第2四半期には飲食店への請求を再開したものの、資金繰りの悪化等を背景とした加盟飲食店の退会・契約金額の減額が例年を上回る水準で発生したこと、また感染症の再拡大により外食需要の回復が停滞したこと等により前年同期の50.9%と緩やかな回復にとどまった。

第2四半期においては、「楽天リアルタイムテイクアウト」との連携開始(7月)、顧客・座席管理の効率化、効果的な情報発信など飲食店に必要な支援をパッケージ化した新サービスプランの提供開始、「ぐるなび」サイトの検索機能や店舗ページの利便性向上などを行った。

この結果、加盟飲食店の退会及び契約金額の減額は底打ちし、またユーザー基盤である楽天ID連携会員数が前年同期末比約80%増となるなど、飲食店・消費者双方による同社サービスの利用状況については持ち直しの兆しもみられた。

他方、プロモーション売上については、主に農林水産省の実施する復興施策の一環として7月に開設した飲食店向け国産食材ECサイト「ぐるなびFOODMALL~Farm to Restaurant to Table~」の運営を受託したことにより前年同期を上回った。