右肩上がりで伸びるメディア工房-今期の月次平均売上は08年比で1.7倍に

メディア工房<3815>は、主に携帯電話向けに占い情報を提供しているコンテンツプロバイダーだが、月次業績は順調に伸びている。業績推移を見れば分かることなのだが、今回、月次業績の推移を改めてグラフとしてまとめてみた。 下のグラフは、同社の月次売上高の推移を示したものだ。売上高は右肩上がりで伸びていることわかる。2008年9月以後、月次売上高が前年実績を割り込んだのは2回のみで、それ以外は毎月、前年比プラスを維持している。2008年8月期の月次平均売上高は約1億2300万円、2009年8月期は約1億5800万円、2010年8月期は1億7700万円で、今期はまだ途中だが約2億100万円となっている。     同社では、今期の売上好調の要因として、、「コンテンツマーケティング」を推進したことが奏功したことをあげている。高度な分析ツールの開発と運用を行い、無料会員からの有料会員への誘導や、効果的な広告宣伝効果の発揮、魅力的なコンテンツ提供によるユーザーのサイト内の閲覧の増加を図っていくものだ。     ゲームや着うた・着メロ、デコメなど、モバイルCPとして上場した企業の多くが厳しい業績推移を強いられるなか、同社やザッパラス<3770>などは右肩上がりで伸びている。SNSにコンテンツを提供する主体となっているうえ、人気の診断系アプリとも競合する余地が少ない。さらに昨今の不況や自然災害で先行き不透明感が強いなか、本格的な占いコンテンツへのニーズが高いようだ。