グラニのGREE『神獄のヴァルハラゲート』が好調だ。グラニは、5月にグリーと共同でKinKi Kidsを起用したテレビCMを放映し、一気にユーザー数を伸ばすとともに、フィーチャーフォン版「GREE」ランキングで『ドラゴンコレクション』から首位の座を奪ったが、テレビCM終了後も順調に推移している模様だ。6月26日現在、フィーチャーフォン版では3位、スマートフォン版では8位となっている。
『神獄のヴァルハラゲート』のGREEランキングの推移を示したのが以下のグラフとなる。ランキングの推移については、もう少し長い目で見ていく必要があるが、一般的にテレビCMが終了すると、反動でアクティブユーザー数を減らし、ランキングでも順位を落とす傾向にあるが、テレビCM終了後も特に大きな反動は見られない。なにより、テレビCM放映以前と以後で違いがはっきりと出ていることがわかるだろう。
【『神獄のヴァルハラゲート』のランキングの推移】
(1)スマートフォン版ではテレビCM以前ではランク外となることが度々あったが、ランク外になることはなく、またトップ10にいることが多い。
(2)フィーチャーフォン版でも乱高下する傾向があったが、トップ3圏内という高い順位で落ち着いている。
今回、テレビCM終了後の状況について、グラニ代表取締役社長の谷直史氏にショートインタビューを行った。
――― テレビCM放映終了後もランキング推移は順調ですが、CM放送中と放送後の手応えはいかがでしょうか?
谷氏 一番の目的としていた「TVCM放送中に大幅増加したユーザーの定着化」を達成できたと考えています。おかげさまで、目標としていたDAUを達成することができ、それに伴い各種KPIも順調に推移しています。また、まだまだ知名度は低いですが、業界的に「グラニ」という社名を認知していただけているのも大きな効果かなと思っています。
――― 一般にプロモーションが終わるとユーザーが減ってランキングが落ちてしまう傾向にあるように思いますが、大きな反動も見られず順調です。どういった理由があると考えていますか?
谷氏 手前味噌となりますが、神獄のヴァルハラゲートは他のアプリと一線を画す面白さがあります。その「面白さ」にいかに辿り着いて貰うかが最大の課題ですが、テレビCM効果でメジャー感や雰囲気が伝わり、「辿り着いて貰える率」が大きく向上し、そのまま継続して頂いているのだと思います。
また、我々は「ファンを増やす」を最大の目標として掲げ、日々の運営業務の中で実際に行動しています。それがユーザーに伝わってきていると考えることもできます。そうだとしたら非常に嬉しいですね。
――― 以前のインタビューではサーバーの増強を課題にあげていましたが、ユーザーが急増する中で、トラフィックを大変だったんじゃないですか。
谷氏 サーバーに関しては、インフラチームがとても頑張ってくれました。日々の監視、何か起こった後の分析・リカバリー、諸々整ってきていると思います。まだまだ100%とは言えませんが、大きな障害がなく乗り切ることができたのは大きいですね。今後も継続的により一層の安定化を目指し強化していく予定です。
――― 課題が解消に向かっているわけですね。ユーザーが急に増えたことで、ユーザーサポートも大変だったかと思いますが、いかがでしたか。
谷氏 ユーザーサポートチームもこれまで以上に頑張ってくれました。目まぐるしい機能追加やイベントのテスト業務もこなしながら、急増したユーザーサポート業務もちゃんと対応してくれています。こちらも良いチームになってきていますね。
――― 今後のゲームの展開について教えて下さい。
谷氏 すでにゲーム内でも予告している聖戦方式での「ギルドvs大型モンスター」のイベントは近日公開予定ですが、その他にも各ユーザーが「ペット」を所持でき育成していく要素や、アイテムを組み合わせて新たなアイテムを「生産」する、といった新要素も検討しています。
以前からお伝えしているように、ヴァルハラゲートは長期的に楽しめるコンテンツとして注力していきます。他にも色々と考えている追加要素はいっぱいありますので、楽しみにお待ちいただければと思います!
――― ありがとうございました!
■『神獄のヴァルハラゲート』
(C) Grani,Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社グラニ
- 設立
- 2012年9月
- 代表者
- 谷 直史
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 非公開
- 上場区分
- 非上場