この主要因としては、iPhoneの出荷台数が増加したことに加え、前年同期は半導体供給不足から出荷台数が低水準にとどまっていたため、そのリバウンド効果があげられると指摘している。
また、iPhoneの好調な販売実績により、スマートフォン出荷台数は、前年同期比で26.8%増の653万台に拡大。これにより、携帯電話総出荷台数におけるスマートフォン出荷比率は、77.4%にまで上昇したという。
携帯電話出荷台数におけるベンダー別出荷台数シェアでは、アップルが27.9%と3四半期連続で首位となった。NTTドコモ向けスマートフォンの出荷台数が大幅に増加したソニーが前四半期(1~3月)の第4位から2ランク順位を上げて第2位となった(シェアは15.9%)。第3位はシャープで、前四半期から順位を1つ落としながらもトップ3の座を堅持した。
【 2013年第2四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア(%)】
Source: IDC Japan, 9/2013
スマートフォンにおけるベンダー別シェアでも、アップルが高い市場占有率(36.1%)をキープして首位の座を維持した。以下の順位では「Xperiaシリーズ」の販売が好調なソニーが20.6%のシェアを獲得して順位を上げ第2位へ、第3位はシャープがランクイン。またドコモ向け「2トップ戦略」の1モデルに選定され、販売拡大が続くサムスンが第4位となった。
【2013年第2四半期 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別シェア】
Source: IDC Japan, 9/2013
今後の見通しについて、同社のシニアマーケットアナリストの木村 融人氏は「スマートフォン市場においては、次世代iPhone端末が市場投入される可能性が高いため、2013年第3四半期(7~9月)以降は、一時的に高いプラス成長率を記録する可能性がある。その一方で、アンドロイドOS端末の販売不振も目立ちはじめているため、年後半にかけてスマートフォンの成長率が鈍化する可能性がある」との見方を示した。
なお、今回の発表について、IDCが発行した「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2013 Q2」にその詳細がまとめられている。