【TGS2013】イラスト制作会社だからこそ実現できたドットアニメーションの繊細な動き…『召喚ビットコレクション』試遊レビュー

去る「東京ゲームショウ 2013」のスマートフォンゲームブースに、サーチフィールド社がブースを出展した。もともと同社は、『ギクタス』というイラスト・漫画に特化した制作代理サービスを運営している企業だ。

毎月、約200名のイラストレーターが常時稼働しており、美麗系などの一般的に製作期間が長くかかる厚塗り系のイラストに関しても、短期間に大量かつクオリティ高いイラストを納品している。

そんなソーシャルゲームのイラスト制作の需要が高まってきているなか、サーチフィールドは自社のノウハウを活かしたスマートフォンアプリ最新作『召喚ビットコレクション』を出展した。

ブースでは、本作の世界観を再現したファンタジー色溢れる酒場で試遊できた。バーカウンター越しに開発スタッフが1対1でゲームの手解きをしてくれるなど、他ブースとは一線を画した作りで話題を呼んだ。

 

 

 

そんな筆者も開発スタッフのワンツーマンで本作を試遊させてもらった。『召喚ビットコレクション』は、ドットアニメーションと明快な操作と爽快感が味わえる「バトルスロット」を駆使して敵と戦う要素が特徴的なソーシャルゲーム。

ゲームの流れは、部隊を編成した後に、クエストやバトルを通して進めていき、ガチャやショップで新しい仲間を従えるといった定番スタイル。しかし部隊編成では、配置次第で陣形などの戦略の幅が拡がっていくため、なかなかのやり応えがある。また、メニュー画面を回して操作する「リボルバー」機能が、直観的にカチカチと操作できて回すだけでも楽しい。

さて、下部のスクリーンショットは、オフィシャルfacebookで公開された2013年6月当時の画面写真となる。

 

 

※画面は開発中のものです。実際のゲーム内容とは異なる場合があります。

 

 

画面写真を見て分かる通り、バトルでは回るルーレットを押して、出た目に応じた攻撃を繰り出す「バトルスロット」システムが採用されている。

特筆すべきなのは、ルーレットが目押しできる速度であることだ。ゾロ目が揃うと特定の必殺技が発動となるため、単純明快なスロットシステムにも関わらずアクション要素が絡んでおり、順を追った爽快感が味わえる。

また、2頭身ほどのドット絵キャラクターが画面狭しと“ちょこちょこ”動き回る姿は、どこか家庭用ゲームを彷彿とさせる懐かしさがあったのも印象的だ。キャラクターの動きも単純に剣を縦に振るうだけではなく、小さいながらもアクロバティックなモーションで楽しませてくれる。

本作は、2013年5月中旬からのリリース延期から年月が経っている。しかし、これほどまでに爽快感と遊びやすいインターフェイスを実現させたことは、作品のクオリティを最優先して一切の妥協をせずに制作に臨んだ証だ。『召喚ビットコレクション』は、近日公開とのことで期待が膨らむ。

 

▲ブースを彩ったコンパニオンさん。酒場の雰囲気にマッチしたシックな服装で、来場者にも注目されていた。

 

 

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