コーエーテクモ、2011年3月期は営業益415%増の33億円-ソーシャルゲームと「無双」シリーズが貢献

コーエーテクモホールディングス<3635>が本日(5月9日)発表した2011年3月期の連結業績は、売上高320億円(前期比7.0%減)、営業利益33億円(同415.5%増)、経常利益47億円(同58.4%増)、当期純利益27億円(同5.3%増)だった。 同社では、一部タイトルの発売が延期されたことにより減収となったものの、収益改善の取り組みやソーシャルゲーム市場への参入強化などが奏功した、としている。 当サイトと関連の深いゲームソフトとソーシャルゲームに関連した事業の状況をまとめておこう。 ■ゲームソフト事業は、売上高215億円、営業利益23億円だった。「真・三國無双6」が出荷累計66万本を達成したほか、「戦国無双2Z」、「戦国無双3猛将伝」、「戦国無双Chronicle」をリリースした。「トロイ無双」も欧米向けに展開。震災の影響で一部タイトルが延期になったものの、主力が順調だったため、増益になった。 ■オンライン・モバイル事業は、売上高46億円、営業利益12億円だった。「100万人の信長の野望」が登録ユーザー数150万人に近づくなど順調にユーザーを伸ばしたほか、「Yahoo!Mobage」でも「100万人の信長の野望」と「のぶニャがの野望」の提供を開始した。ソーシャルゲームが収益基盤として大きく成長したため、大幅な増収増益になった。前期のオンライン・モバイル事業は、売上高40億円、営業損失8億2800万円だった。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月期は、売上高350億円(前期比9.1%増)、営業利益50億円(同51.3%増)、経常利益65億円(同35.8%増)、当期純利益36億円(同31.3%増)を見込む。 同社では、ゲームソフト事業については、パッケージゲームとソーシャルゲーム野連動を強化し、事業シナジーを高めていく、としている。このほか、海外市場に見据えた企画開発も徹底する。 またオンライン・モバイル事業については、グローバルソーシャルゲーム戦略を展開する。特にスマートフォン市場への対応を意欲的に推進する、としている。周辺事業との連携も強化する。