エイチーム<3662>は、動画投稿サイト「niconico」の「ニコニコ生放送:GINZA」において、スマートフォン向け競走馬育成ゲーム『ダービーインパクト』主催の競馬クイズ番組「クイズ ダービーインパクト」を11月23日(土) 22時より放送した。
『ダービーインパクト』は、競走馬のオーナーとなって競走馬を育成し、フル3Dグラフィックスでレースシーンを再現した数々のレースを戦うスマートフォン向けの競走馬育成ゲーム。G1レースの完全制覇や、オンラインレースへの挑戦、奥深い配合理論を駆使してオリジナルの血統の創出などが楽しめる作品だ。
本稿では、「ジャパンカップ2013」を前日に控え、大波乱が巻き起こった番組の模様をレポートしていこう。また、知られざるゲーム中の登場キャラクターの秘話なども語ってくれた、『ダービーインパクト』の運営チームインタビューも掲載。
■伝説の番組「クイズダービー」を完全再現…豪華芸能人も出演
ジャパンカップ前夜の11月23日(土)22時より「クイズダービーインパクト」がニコニコ生放送で開始された。本番組は、クイズを解答する大学生チームと、その正解チームを予想する出演者に分かれて行われる伝説のクイズ番組をオマージュした内容だ。
クイズの解答者は、駒澤大学、中央大学、日本大学、明治大学の4つの大学から参戦した競馬研究会の面々。馬券攻略雑誌『競馬王』が監修した難問・珍問を、各大学チームが挑戦する。
そして、正解する大学チームを予想する出演者には、タレントチームから金子昇さん、山本梓さん、芸人チームからアメリカザリガニ、そしてレジェンドチームとして競馬ジャーナリスト・鈴木淑子さんと、バラエティに富んだ分野から豪華芸能人が集結した。
さらに『ダービーインパクト』運営チームとして、大久保プロデューサーを筆頭に、ゲーム内に登場する田宮騎手や秘書も番組に登場。司会には、フリーアナウンサー・長谷川豊さん、グラビアアイドル・水樹たまさんを迎えて、クイズに答える各大学、その正解チームを予想する芸能人のなかで、クイズバトルの火蓋が切って落とされた。
司会の長谷川さんに促されて、アメリカザリガニの柳原さんがファンファーレで高らかに開戦合図をあげた。特徴的なハイトーンボイスで響き渡る「ぱぱぱぱんぱぱんぱーん!」……という声に、会場もニコ生のコメントも大盛り上がり。
さて、出演者となる予想チームは持ち点3000点の範囲内で、正解するであろう大学チームにベットができる。ちなみに答える大学の倍率は、解答前に視聴者によるアンケートで“どこの大学が正解するか”という質問のなかで投票が行われ、一番票数の多い大学が低い倍率となる……といった具合だ。
そして優勝した大学チームには、特製トロフィーとジャパンカップの軍資金・5万円が贈呈される。また、予想する出演者側には、金色のベールに包まれた謎の商品がプレゼントされるとのことだが、こちらの正体は番組終わりに明らかとなる。
また、持ち点が「0」になってしまった場合は、なんと司会のひとりであるグラビアアイドル・水樹たまさんが水着姿となり、「0」になったチームの代表者に鞭打ちの刑を処するとのことだ。この刑を受けることで、500点プラスされて再びクイズに参加できるという。果たして、そんな豪快な勝負師が出演者にいるのか……実際に出題された問題と共に進行してみよう。
問1:競走馬の配合において、3×4や4×3のインブリードは奇跡の血量と呼ばれていますが、そのパーセンテージは?
駒澤大学:18.4% (芸人チーム)
中央大学:12.25% (レジェンドチーム)
日本大学:25% (タレントチーム)
明治大学:18.75% (ダビパク運営チーム)
答え:18.75%
問2:オルフェーヴルは通算11勝をあげていますが、その内の最大連勝は何連勝でしょう?
駒澤大学:5連勝 (タレントチーム)
中央大学:6連勝 (ダビパク運営チーム)
日本大学:5連勝 (芸人チーム)
明治大学:5連勝 (レジェンドチーム)
答え:6連勝
2問目が終わって、「ダビパク運営チーム」がテンポよく2連続で予想的中。そして、前述したばかりの持ち点「0」が早々に登場した。2問目で全持ち点を賭けて外してしまったアメリカザリガニの芸人チームだ。
平井さんは渋々「仕方ない、罰を受けましょう」と、明らかに鞭打ちの刑を自ら望んで、今回の豪快なベット要因に繋がったことを伺わせ、相方の柳原さんがすかさず「お前は昔から、ホンマに!」と突っ込みを入れていた。そして、鞭打ちの刑を受ける代表者として、平井さんが嬉々として名乗りを上げ、水着姿の水樹たまさんに叩かれることに。
容赦ない水樹さんに、平井さんは「ヒヒーン!もっと調教してください!」と明らかに嬉しそうな発言で会場を沸かしつつも、すかさず相方が「お前楽しみすぎや!」と突っ込みで場を収めた。しかし、どこか古き良き時代の深夜番組を見ているかのように、心が澄んだ筆者だった。
■来るジャパンカップをゲーム内データで大予想!
続いての問題は、少し趣向を凝らして11月24日(日)に開催されるジャパンカップの順位を、『ダービーインパクト』のゲームデータを用いて、大学生チームが1着を予想するというもの。実際のジャパンカップは17頭が出走するのだが、今回はそのなかでも選りすぐりの12頭を選出して、ゲーム内で競い合わせるプレ予想大会が実施された。
これに関しては、知識うんぬんよりも勘が頼りになるため、倍率も2倍で統一。大学生チームはもちろん、正解者を予想する出演者も思い思いの選択肢で、下記のように分かれた。
問3:プレ予想大会で1着となる馬はどれ?
駒澤大学:エイシンフラッシュ (ダビパク運営チーム)
中央大学:ゴールドシップ (芸人チーム)
日本大学:ジェンティルドンナ (レジェンドチーム)
明治大学:アンコイルド (タレントチーム)
そして、いよいよ出走。全員で『ダービーインパクト』のゲーム画面を見つめながら試合結果を見守る。そんな試合に華を添えるのは、司会の長谷川豊さんによる生のプロ競馬実況だ。
かつては競馬実況も務めていたことのある長谷川さんだけあって、ニコ生のコメントでは「さすがプロ!」と大盛り上がり。そして結果は、エイシンフラッシュが1位となり、なんと…まともや「ダビパク運営チーム」が予想を的中させた。問題は続く。
問4:『ダービーインパクト』では距離適性に効果をもたらすウッド調教ですが、現在、要東トレセンのA~Eコースのうちウッドチップコースに該当するのはどのコース?
駒澤大学:C (タレントチーム)(レジェンドチーム)
中央大学:C (ダビパク運営チーム)
日本大学:C (芸人チーム)
明治大学:C
答え:C
問4では、全員正解。しかし、ここで「ダビパク運営チーム」だけ一桁多いとんでもない点数でトップ独走となった。運営チーム、さすがに苦笑い。
そして、いよいよ次が最終問題。ここで長谷川さんから最後ということもあり、条件次第で一発逆転となる倍率2倍のルール変更が提案された。だが、このルール変更の条件というのは、「“倍返し”オッズ」ということで、ドラマ『半沢直樹』の大和田常務ばりの土下座を見せなければならないというユニークなもの。
視聴者の方に誠意を見せるためにも一番点数低いアメリカザリガニが代表して土下座を披露した。もちろん、ただの土下座ではなく、大和田常務ばりの土下座だ。ドラマの名シーンを完全再現した迫真の演技には、会場はもちろん、ニコ生のコメントでも爆笑の渦が巻き起こった。
そして、2倍の倍率となった最終問題は以下の通り……だが、なんと結果は思わぬ方向に!
最終問題:『ダービーインパクト』のトップジョッキー依頼数、1位は武豊騎手。では2位は誰?
①岩田康誠騎手、②浜中俊騎手、③福永祐一騎手、④内田博幸騎手
駒澤大学:①岩田康誠騎手 (タレントチーム)
中央大学:②浜中俊騎手 (芸人チーム)(レジェンドチーム)
日本大学:①岩田康誠騎手
明治大学:①岩田康誠騎手(ダビパク運営チーム)
答え:③福永祐一騎手
まさかの最終問題で正解者なし。
堅実的に3000点を残した「ダビパク運営チーム」以外は、最後ということもあり、すべての点数を賭けてしまったため、必然的に「ダビパク運営チーム」が勝利となった。そして優勝大学チームは、なんと駒澤大学、中央大学、明治大学の3校が優勝に。
主催側の運営チームが勝利して、4校が参戦した大学対抗のクイズ大会では同列3校が優勝と、本来のテレビ番組では歯切れの悪い結果に終わる……。しかし、大笑いしながらもズッコケの会場とは裏腹に、ニコ生では本日一番の盛り上がりを見せた。
優勝した大学チームの3校には、優勝トロフィーと5万円を山分けする形で賞品が贈呈。そして、見事、予想を的中させた出演者側で優勝の「ダビパク運営チーム」には、人参1年分がプレゼントされた。ゲーム内では、飛び上がるほど嬉しい内容だが、現実で渡されても困惑するばかりだが、当分カレーの具材には困らないだろう。
■アップデート情報公開! そして「ジャパンカップ2013」をガチ予想
ここで大久保プロデューサーからは、下記のふたつのアップデート情報が公開された。それぞれ来週実装となるとのことだ。
① 地方競馬場の実装(大井、浦和、船橋、川崎、盛岡)
② スタミナが切れない暴走馬のバグ技修正
そして番組の最後には、せっかく競馬に知見のある面々が総出演ということもあり、「ジャパンカップ2013」の順位を真面目に予想することとなった。それぞれが本命と対抗の2頭を下記のように提示した。
「タレントチーム」予想:(本命)ゴールドシップ、ホッコーブレーヴ、(対抗)ルルーシュ
「芸人チーム」予想:(本命)エイシンフラッシュ、(対抗)ゴールドシップ
「ダビパク運営チーム」予想:(本命)エイシンフラッシュ、(対抗)ジェンティルドンナ
「駒澤大学」予想:(本命)デニムアンドルビー、(対抗)ジェンティルドンナ
「中央大学」予想:(本命)ヒットザターゲット、(対抗)ジェンティルドンナ
「日本大学」予想:(本命)ヴィルシーナ、(対抗)ジェンティルドンナ
「明治大学」予想:(本命)ドゥーナデン、(対抗)アンコイルド
そして、競馬ジャーナリストの鈴木さんは、「今回すごい迷いましたが、ジェンティルドンナが本命です。今年一回も勝っていなかったけど、ここでリラックスして走らせれば魅せてくれると思います。対抗はゴールドシップ。気性のある馬だけど、持っている力はあるため、それを発揮できれば乗り切れる」と、プロ目線による予想に大学生たちは静かに耳を傾けていた。
ちなみに、2013年11月24日(日)15:55発走の本チャンとなる「第33回 ジャパンカップ(GI)」では、1着:ジェンティルドンナ、2着:デニムアンドルビー、3着:トーセンジョーダンという結果になり、駒澤大学がニアミスに。
途中大波乱となった番組だったが、ゲームと実際の競馬を融合させた内容で終始笑いの絶えない収録現場であった。
■エイチーム社員総出演のゲーム舞台裏…『ダビパク』運営チームにインタビュー
番組収録後には、今回出演した大久保プロデューサー(写真中央)、田宮騎手(写真右)、秘書(写真左)にインタビューを行ってきた。
―― 本日はお疲れさまでした。今回で2回目となるニコ生でしたが、まさかの展開で会場・視聴者ともに大盛り上がりとなりましたね。終えられてどうですか。
大久保P:なんだかんだで結構面白い展開になって良かったです。あとコメントを見る限り、やはり田宮騎手と秘書の人気が凄かったですね。
田宮騎手:最初は緊張しましたが、出演されたプロの方々のおかげで、とても楽しく終えられました。本当に始まったらあっという間ですね……。また、コメントも盛り上がって、温かいコメントにも安心しました。
秘書:すごい豪華な出演メンバーに囲まれて、大学生もいい人たちばかりで、とても楽しかったです。最初は3位狙いだったのですが、結果的に運営チームが優勝してしまうという……。いまから社内に帰るのが怖いです(苦笑)。
―― 番組中はアップデート情報も発表されました。やはり地方競馬場はユーザー待望だったんですか。
大久保P:そうですね。育てた強いダート馬を活躍させる場所が、これまでは少なかったので、これからは個性豊かな馬を幅広く育てられる楽しみに繋がると思います。また、12月には「目指せ地方の星」というイベントが開催されます。こちらはランキングによって、貰える報酬が豪華になっていくため、いまからダート馬を育成しておけば、きっと活用できるときが来ると思います。
そして、もうひとつの馬が暴走してスタミナを維持するバグ技が修正されることで、VSレースにおける「気性のいい馬」の活躍が見られるかと思います。
―― 現在大人気の『ダービーインパクト』ではあるのですが、何か開発で意識されたりとか、秘話などはありますか。
大久保P:スマートフォンアプリということもあり、縦持ちで遊べるようには意識して作りました。また、はじめは馬の育成が「週ごとの進行」でした。最終的に「月ごとの進行」にしたのですが、結果、ゲームのテンポが格段に上がり、手軽に遊べる作品となりました。
―― そして田宮騎手の人気は凄いですね。今後も何かフィーチャーすることはあるのでしょうか。
大久保P:じつは、ユーザーさんから「田宮騎手を育成させたい!」という意見が多く寄せられます(笑)。騎手を育成させるのは、大がかりなことで開発も時間がかかってしまいます……だけど、いつかは入れたいです(笑)。
―― 番組中でもお話に出ましたが、現在、田宮騎手は、『ダービーインパクト』のプログラマーであるものの、10代の頃には本当にプロ騎手目指されている経緯があるんですよね。
田宮騎手:はい。中学を卒業して、北海道にある馬の育成牧場で働きながら騎手の修行をしていました。当時は騎手を目指している人が多く、倍率も高くて2000人が受け数十人ぐらいしか受からないような状態でした。そして現在は、『ダービーインパクト』のプログラマーとしてイベント施策などを手掛けています。
大久保P:じつは田宮騎手は、最初は別のチームだったんですよ。そもそも本作を手掛ける際に、うちのチームに誰も競馬に詳しい人が居ないこともあり、プロ騎手を目指していた経緯や競走馬に関する知見もあるため、スカウトしてきたんです。ちなみにゲーム中に出てくる牧場長やブローカーも社内スタッフです(笑)。
―― 社内総出で出演ですね(笑)。あ、田宮騎手が被ってる帽子は自前ですか?
大久保P:これは僕の原付ヘルメットです。ゴーグルとかは本物です(笑)。
一同:(笑)。
▲ゲーム中に登場する秘書(左画像)と田宮騎手(右画像)。
―― それでは、最後に全国のオーナー(プレイヤー)様にメッセージをお願いします。
大久保P:直近では地方競馬場を実装するのですが、じつは今後の展開として海外のレースや競馬場も増やしていこうと考えています。また、今回の番組をきっかけに『ダービーインパクト』を遊んでいただいて、競馬を好きになってくれる人が居てくれたら幸いです。
『ダービーインパクト』が世界一の競走馬育成ゲームになるように、これからもどんどん進化させたいと思っています。……そして、今日のシミュレーション結果を信じて、当日のジャパンカップに臨みたいと思います。
―― 本日は、ありがとうございました。
累計100万ダウンロードを突破した人気タイトル『ダービーインパクト』は、2013年5月23日にAndroid版、翌5月24日にiPhone版をリリースしており、現在配信開始されてから約半年が経過している。
下部は、リリースから現在までのAppStoreにおける売上ランキング(ゲームカテゴリ)の推移だが、その半年間、つねに80位以内をキープしているのが分かる。スマートフォンアプリ向けの競走馬育成ゲームとしては、実質国内首位を独走中といっても過言ではないだろう。
これからもユニークな取り組みを行っていくだろう『ダービーインパクト』に注目だ。
■App Store 売上ランキング(ゲームカテゴリ) 2013年5月23日~11月24日集計
出所:App Annie
■関連サイト
Android版ダウンロード
iOS版ダウンロード
公式サイト
© Ateam Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662