ゲーム株概況 急伸続くミクシィ株、時価総額がカプコン、コーエーテクモを上回る…全般に買われ、グリーもストップ高

12月10日の東京株式市場でモバイルゲーム株は総じて買われた。小型のゲーム株は、新作タイトルへの期待や資本提携の発表をきっかけに急上昇する銘柄が目立っており、値動きを期待した短期資金が流入しているとの声があった。とりわけ『モンスターストライク』への期待感から上昇基調が始まったミクシィ<2121>は、きょうも取引制限値幅の上限(ストップ高)である前日比1500円(19.8%)高の9060円で取引を終え、1万円の大台が見えてきた。株式分割などを考慮すれば、9060円は2008年9月以来、約5年ぶりの高値となる。
 

■ミクシィの時価総額がカプコンやコーエーテクモを上回る


ミクシィの株式時価総額は1405億円まで膨らみ、カプコン<9697>の1321億円、ドワンゴ<3715>の1242億円を上回った。コーエーテクモHD<3635>の1134億円も超えている。カプコン、ドワンゴ、コーエーテクモはいずれも黒字企業で、今期も黒字を見込む。一方のミクシィは今期26億円の最終赤字に転落する見通しだ。株価は来期(2015年3月期)以降の業績改善期待を織り込まなければ、説明がつかない水準だ。
 

■DeNA、グリーといった大手プラットフォーム株も急上昇


ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>、グリー<3632>といった大手プラットフォーム株も大幅高。ディー・エヌ・エーは14%高、グリーはストップ高にあたる15%高で取引を終えた。ゲーム株全般が上昇基調にあるため、買い戻しの動きが出たとの見方が多い。NHNエンターテインメントとの資本業務提携を発表したエイチーム<3662>も、前日に続いて買い注文が殺到し、値が付かず、ストップ高の700円(21.8%)高の3915円で取引を終えた。

なお、グリーの株価上昇を保有するエイチーム株に絡んだ思惑とする見方があったが、グリーのエイチーム株の保有比率は4%強、時価総額にして15億円程度のため、エイチーム株の上昇そのものはグリーをストップ高まで押し上げた直接の要因ではないだろう。


以下、10日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
銘柄名 証券コード 終値 前日比 前日比率
エイティング 3785 2,640 500 23.36%
エイチーム 3662 3,915 700 21.77%
アエリア 3758 1,690 300 21.58%
KLab 3656 889 150 20.30%
ミクシィ 2121 9,060 1,500 19.84%
ケイブ 3760 4,880 700 16.75%
グリー 3632 1,139 150 15.17%
ディー・エヌ・エー 2432 2,417 301 14.22%
日本ファルコム 3723 1,133 95 9.15%
ボルテージ 3639 1,416 89 6.71%
マーベラスAQL 7844 829 47 6.01%
クルーズ 2138 4,040 200 5.21%
日本一ソフトウェア 3851 885 28 3.27%
enish 3667 3,030 93 3.17%
スクウェア・エニックスHD 9684 1,845 47 2.61%
サイバーエージェント 4751 4,430 100 2.31%
モブキャスト 3664 1,489 29 1.99%
GMOインターネット 9449 1,336 19 1.44%
任天堂 7974 12,890 120 0.94%
コーエーテクモHD 3635 1,264 9 0.72%
オルトプラス 3672 5,450 10 0.18%
カプコン 9697 1,951 -7 -0.36%
ネクソン 3659 1,017 -13 -1.26%
セガサミーHD 6460 2,717 -40 -1.45%
ガンホー 3765 75,000 -1,200 -1.57%
バンダイナムコHD 7832 2,030 -42 -2.03%
コナミ 9766 2,522 -57 -2.21%
コロプラ 3668 3,080 -125 -3.90%
アクセルマーク 3624 930 -41 -4.22%
ドリコム 3793 181,600 -9,900 -5.17%
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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