ゲーム株概況　総じて下落　『蒼の三国志』200万DL突破のコロプラが逆行高　ミクシィは信用取引規制で下げる

1月7日の東京株式市場でゲーム株は総じて下落した。全体相場が年明けから2営業日連続で下げたことから、目先の利益を確定しようとする売りが広がった。一方、既存タイトルのダウンロード数の伸びを材料にコロプラ<3668>が逆行高となった。新作への期待感からドリコム<3793>にも短期的な資金が集まり、大きく上げた。

ミクシィ<2121>の下げが目立った。終値は前日比980円（13.3％）安の6370円。東京証券取引所がきょう7日から、ミクシィ株について、資金や株を借りて売買する信用取引の規制を実施すると発表したため。信用取引に必要な保証金率が引き上げられたことで、短期資金がミクシィ株から逃げ出すとの警戒感が広がり、売りにつながった。

コロプラは140円（4.6％）高の3165円で取引を終えた、一時は3190円まで上げ、約1カ月ぶりとなる3200円台目前まで迫った。前日に『軍勢RPG 蒼の三国志』のダウンロード数が2013年12月30日に累計で200万を超えたと発表した（関連記事）ことが買い材料となった。昨年12月からテレビCMを放映しており、CMの効果が確認できたとの見方につながったようだ。『魔法使いと黒猫のウィズ』も３日付で累計1700万DLを突破したと発表している（関連記事）。

サイバーエージェント<4751>は1.4％安。同社の看板タイトル『ガールフレンド（仮）』の新春テレビCMにおける声優・丹下桜さんのチャーミングな声がネット上で話題となっているが、株式市場で買い材料視する動きは限られた。今回の話題が新規ユーザーの流入増加につながるかどうか、注目したい。


以下、7日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ドリコム	3793	289,600	46,600	19.18%
ＫＬａｂ	3656	851	48	5.98%
コロプラ	3668	3,165	140	4.63%
任天堂	7974	14,310	-10	-0.07%
ディー・エヌ・エー	2432	2,148	-3	-0.14%
オルトプラス	3672	2,380	-7	-0.29%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,302	-10	-0.43%
セガサミーＨＤ	6460	2,670	-12	-0.45%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,821	-19	-1.03%
エイティング	3785	1,858	-22	-1.17%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,211	-16	-1.30%
サイバーエージェント	4751	4,340	-60	-1.36%
ＧＭＯインターネット	9449	1,350	-20	-1.46%
クルーズ	2138	4,285	-65	-1.49%
マーベラスＡＱＬ	7844	793	-12	-1.49%
ボルテージ	3639	1,184	-19	-1.58%
カプコン	9697	1,865	-32	-1.69%
ネクソン	3659	925	-16	-1.70%
コナミ	9766	2,340	-45	-1.89%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,712	-58	-2.09%
日本一ソフトウェア	3851	865	-23	-2.59%
グリー	3632	1,006	-27	-2.61%
モブキャスト	3664	1,311	-36	-2.67%
アクセルマーク	3624	764	-21	-2.68%
ガンホー	3765	714	-20	-2.72%
日本ファルコム	3723	1,145	-34	-2.88%
ケイブ	3760	2,543	-133	-4.97%
アエリア	3758	1,429	-77	-5.11%
エイチーム	3662	6,500	-490	-7.01%
ミクシィ	2121	6,370	-980	-13.33%