コナミ、2011年3月期は営業益11%増の207億円-ソーシャルゲームは成功の兆し、今後も注力
主力のデジタルエンタテイメントを中心に売り上げはマイナスとなったものの、販売管理費を前期の554億円から462億円に削減したことが奏功し、営業増益となった。当期純利益については、法人税の増加や為替差損が影響した模様。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■デジタルエンタテインメント事業は、売上高が前期比6.7%減の1331億円だった。「ウイニングイレブン」の最新作や、「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」、「Castlevania ~Lords of Shadow~」を発売し、堅調に推移した。ソーシャルゲームでは「ドラゴンコレクション」が会員数200万人・ゲームランキング23週連続総合1位を獲得したほか、「Mobage」で配信中の「戦国コレクション」も会員数が100万人を突破した。
■ゲーミング&システム事業は、売上高が前期比9.4%増の218億円だった。5リールメカニカルスロットマシン「Advantage5」シリーズやビデオスロットマシン「Podium」あどが引き続き好調だったほか、プロフィットシェア方式による収入も増加したとのこと。
■遊技機事業は、売上高が前期比24.7%増の179億円だった。「悪魔城ドラキュラⅡ」や「極楽パロディウス」、などのコナミコンテンツを活用したパチスロ機の販売を行ったほか、前期発売機種である「マジカルハロウィン2」の販売が順調に推移した。パチンコメーカー向けの液晶ユニットの販売も堅調だった。
■健康サービス事業は、売上高が前期比0.2%増の859億円だった。4月にオープンした新潟や上大岡に続き、10月には西大路御池をオープンした。スポーツクラブ業界で月会費の低価格化が進み、会員1人当たりの収入が低下するなど厳しい状況にあるが、前年並みの売り上げを確保した。
■2012年3月期の見通し
2012年3月期は、売上高・営業収入2580億円(前期比変わらず)、営業利益260億円(同25.1%増)、当期純利益140億円(同8.2%増)を見込む。
主力のデジタルエンタテイメント事業では、。ソーシャルゲームで成功の兆しが見えてきていることから、経営資源をこの分野へより一層注力し、これまでに培ったノウハウや豊富なコンテンツを活かして、SNSサイト向けの配信強化とラインナップ拡大を推進する、としている。
ゲームソフトについては、PS3及びXbox360向け「NeverDead」などグローバル展開の強化に引き続き注力する。また「ニンテンドー3DS」向けには、リアル系野球ゲーム「プロ野球スピリッツ2011」や「メタルギアソリッド スネークイーター」を発売するほか、次世代携帯型ゲーム機「NGP」向けにも各種タイトルの制作を推進する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
- 設立
- 2006年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 東尾 公彦/代表取締役社長 早川 英樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1940億1100万円、営業利益336億4700万円、経常利益348億9300万円、最終利益278億2800万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766