​EA創業者が設立した教育ゲーム会社、Greylock Partners他から約6.6億円調達と報道

2月26日付けのForbesなどの複数のメディアは、EA創業者のTrip Hawkins氏が設立した教育ゲーム会社If You Can(本拠:米国・カリフォルニア)が、シリーズAで650万ドル(約6億6,000万円)を調達したと報道した。
 
今回のラウンドでは、米国ベンチャーキャピタル(VC)Greylock Partners、米国オンラインゲーム会社Kongregate、米国オンラインゲーム会社WildTangent、米国ゲーム会社SGNが参加した。Greylock Partnersは、Facebook、LinkedIn、Tumblr、DropboxやInstagramなどに投資している。なお、今回のラウンドより、Greylock PartnersのDavid Sze氏が取締役に就任する。
  
同社は、2012年11月、Trip Hawkins氏、Stewart Bonn氏、Ben Geliher氏、Jessica Berlinski氏によって設立された会社。同社の開発拠点は、英国・ロンドンにある。同社は、2013年5月に、シードラウンドで、米国VCの Andreessen Horowitz、Founder’s Fund、Maveron、InnoSpringから280万ドル(約2億8,500万円)を調達している。
 
Trip Hawkins氏は、エレクトロニック·アーツ(EA)の創業者かつAppleの初期幹部メンバーで、ゲーム業界・パソコン業界の先駆者として活躍した人物だ。EAでは『EA Sports』で注力し、その後ゲーム会社デジタル・チョコレートでは累計2億ダウンロードを突破させた。Stewart Bonn氏は、1983年より18年間EAで働いていたベテランのプロデューサーだ。Ben Geliher氏は、オンラインゲーム会社Mind Candyで登録ユーザー7,500万人超えの『Moshi Monsters』でクリエイターをしていた。Jessica Berlinski氏は、GameDeskやマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が率いるゲイツ財団など営利・非営利の教育機関で15年間教育・知育分野のマネージャーをしていた。
 

▲上:Trip Hawkins氏とStewart Bonn氏、下:Ben Geliher氏とJessica Berlinski氏 

なお、同社の理念は、「子供と両親が、自分と他者に対して思いやりの心をもち、互いに理解し合えるための支援」をすること。同社は、その理念のもと、「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(自分と他者の感情を把握し、調整できるような力を伸ばす取り組み)」の考えを取り入れたiPad向け教育ゲームアプリ『IF…』をリリースしている。
 

 
▲iPad向け教育ゲームアプリ『IF…』



 

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