【ゲーム株概況】『ジョジョ』期待でドリコムがS高、バンナムも高い…東証1部上場が決まったオルトプラスも上昇

3月18日の東京株式市場では、全体相場が堅調だったことから、このところ売られていたゲーム株にも買いが入った。引き続きドリコム<3793>の上昇が目立つ。前日に東証1部への上場と新株の発行価格が決まったと発表したオルトプラスも高い。

ドリコムは取引制限値幅の上限となる前日比5万円（18.6％）高の31万8500円まで買われた。開発に関わった『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』がApp Storeで売上ランキングが20位台、Google Playで30位台とそろって上昇（いずれもゲームカテゴリー）。バンダイナムコゲームス<7832>による提供作品だが、ドリコムの収益にも恩恵があると期待した向きの買いが続いた。 そのバンダイナムコだが、きょうは4％高の2349円で取引を終えた。シティグループ証券が前日発行した投資家向けリポートで、目標株価を2300円から3000円に引き上げたことが、市場の買いを誘った。シティのアナリストによれば、海外玩具やアーケード施設は苦戦しているが、今期は「アイカツ」が好調、来期も新規IP「妖怪ウォッチ」関連玩具が国内玩具の利益拡大をけん引するとみていた。加えて、ネイティブアプリの積極投入や、テンセントが中国で配信予定の「Naruto Online」の開始なども、市場の期待を高めるとみていた。 バンダイナムコは、ドリコムの上昇に刺激されたとする声もあった。

オルトプラス<3672>は9％高。前日に東証1部への上場と新株の発行価格が決まったと発表した。新株の発行価格が決まったことで、新株発行に絡む思惑や1株価値の希薄化懸念が一巡したとの見方があった。


以下、18日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ドリコム	3793	318,500	50,000	18.62%
オルトプラス	3672	1,795	154	9.38%
サイバーエージェント	4751	4,455	230	5.44%
モブキャスト	3664	800	41	5.40%
アエリア	3758	1,573	73	4.86%
マーベラスＡＱＬ	7844	758	34	4.69%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,349	89	3.93%
ＧＭＯインターネット	9449	1,075	33	3.16%
グリー	3632	1,070	32	3.08%
ボルテージ	3639	1,581	47	3.06%
コロプラ	3668	2,675	57	2.17%
セガサミーＨＤ	6460	2,306	45	1.99%
ネクソン	3659	837	16	1.94%
日本一ソフトウェア	3851	729	11	1.53%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,897	26	1.38%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,256	15	1.20%
ＫＬａｂ	3656	692	8	1.16%
ガーラ	4777	185	2	1.09%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	2,089	21	1.01%
カプコン	9697	1,858	17	0.92%
コナミ	9766	2,476	22	0.89%
クルーズ	2138	5,270	40	0.76%
ディー・エヌ・エー	2432	2,000	10	0.50%
ガンホー	3765	605	3	0.49%
アクセルマーク	3624	676	1	0.14%
日本ファルコム	3723	882	0	0%
任天堂	7974	11,740	-145	-1.22%
ミクシィ	2121	5,830	-170	-2.83%
ケイブ	3760	1,935	-67	-3.34%
エイチーム	3662	5,520	-200	-3.49%