App AnnieとIDCは、3月26日、2012年から2017年までのモバイルアプリ広告とマネタイズの動向をまとめたレポート『Mobile App Advertising and Monetization Trends 2012-2017: The Economics of Free』を公開した。『Mobile App Advertising and Monetization Trends』は、広告編とビジネスモデル・マネタイズ編で大きく2つにわかれているが、今回は広告編をみていきたい。
まず、2012年から2013年の全世界におけるオンライン広告とモバイルアプリ広告の売上を比較してみると、依然としてオンライン広告経由の売上がモバイルアプリ広告経由の売上よりも上回っているが、売上高前年比成長率では、モバイルアプリ広告経由の売上の方がオンライン広告経由の売上よりも著しい成長をみせている。
オンライン広告は、PCの検索連動型広告(検索エンジンの検索結果画面に検索された語句に関連して表示する広告)経由の売上が最も大きく、モバイルのディスプレイ広告(バナー広告をはじめに、Webページの一部として埋め込まれて表示される広告)経由の売上が最も少なかった。前年比成長率では、モバイルの検索連動型広告・ディスプレイ広告が前年比1.5倍増、PCの検索連動型広告・ディスプレイ広告・その他広告が前年比1.1倍増となった。
一方、モバイルアプリ広告は、2012年ではアプリ内広告経由の売上がアプリストア経由の売上よりも多かったが、2013年で逆転した。また、売上高前年比成長率では、アプリストア経由の売上が前年比2.3倍増、アプリ内広告経由の売上が前年比1.6倍増となった。
今回、アプリストア経由の売上高が伸びたことについては、ユーザーが積極的にスマートフォン・タブレット端末へ移行したことにより、アプリダウンロード数の全体量が大きくなったことが寄与している。2013年の全世界におけるスマートフォン・タブレット端末(iOS・Android)経由のインストール数は前年比1.7倍増、1端末あたりのアプリストア・アプリ内広告による売上高は前年比1.1倍増となった。
さらに、同レポートでは、2017年の主要10か国(アメリカ、イギリス、カナダ、日本、韓国、フランス、ドイツ、インド、ロシア、ブラジル)における、オンライン広告・モバイル広告、スマートフォン・タブレット端末経由のインストール数、1端末あたりのアプリストア・アプリ内課金による売上高について、業績予想を公開している。
2017年のオンライン広告は、PCの検索連動型広告経由の売上が最も大きくなることは変わらないものの、モバイルのオンライン広告による売上がPCのオンライン広告による売上に迫る成長をみせると予想。PCのオンライン広告の詳細をみると、PCの検索連動型広告経由の売上・PCのその他広告経由の売上が2013年比1.1倍増、PCのディスプレイ広告経由の売上が2013年比1.3倍増と予想。
一方、モバイルのオンライン広告の詳細をみると、モバイルのディスプレイ広告経由の売上が2013年比3.7倍増、モバイルの検索連動型広告経由の売上が2013年比3.1倍増と予想。また、モバイルアプリ広告は、アプリ内広告経由の売上が2013年比3.8倍増、アプリストア経由の売上が2013年比2.1倍増と予想。
上のグラフをみると、モバイルのアプリ内広告経由の売上は、2017年にはPC・モバイルのオンラインディスプレイ広告経由の売上を上回ることがわかる。これより、今後、PC経由よりもモバイル経由の広告収入が急増するといえよう。
なお、スマートフォン・タブレット端末経由のインストール数は2.3倍増、1端末あたりのアプリストア・アプリ内広告による売上高は1.2倍増と予想。
(C) App Annie
まず、2012年から2013年の全世界におけるオンライン広告とモバイルアプリ広告の売上を比較してみると、依然としてオンライン広告経由の売上がモバイルアプリ広告経由の売上よりも上回っているが、売上高前年比成長率では、モバイルアプリ広告経由の売上の方がオンライン広告経由の売上よりも著しい成長をみせている。
オンライン広告は、PCの検索連動型広告(検索エンジンの検索結果画面に検索された語句に関連して表示する広告)経由の売上が最も大きく、モバイルのディスプレイ広告(バナー広告をはじめに、Webページの一部として埋め込まれて表示される広告)経由の売上が最も少なかった。前年比成長率では、モバイルの検索連動型広告・ディスプレイ広告が前年比1.5倍増、PCの検索連動型広告・ディスプレイ広告・その他広告が前年比1.1倍増となった。
一方、モバイルアプリ広告は、2012年ではアプリ内広告経由の売上がアプリストア経由の売上よりも多かったが、2013年で逆転した。また、売上高前年比成長率では、アプリストア経由の売上が前年比2.3倍増、アプリ内広告経由の売上が前年比1.6倍増となった。
今回、アプリストア経由の売上高が伸びたことについては、ユーザーが積極的にスマートフォン・タブレット端末へ移行したことにより、アプリダウンロード数の全体量が大きくなったことが寄与している。2013年の全世界におけるスマートフォン・タブレット端末(iOS・Android)経由のインストール数は前年比1.7倍増、1端末あたりのアプリストア・アプリ内広告による売上高は前年比1.1倍増となった。
さらに、同レポートでは、2017年の主要10か国(アメリカ、イギリス、カナダ、日本、韓国、フランス、ドイツ、インド、ロシア、ブラジル)における、オンライン広告・モバイル広告、スマートフォン・タブレット端末経由のインストール数、1端末あたりのアプリストア・アプリ内課金による売上高について、業績予想を公開している。
2017年のオンライン広告は、PCの検索連動型広告経由の売上が最も大きくなることは変わらないものの、モバイルのオンライン広告による売上がPCのオンライン広告による売上に迫る成長をみせると予想。PCのオンライン広告の詳細をみると、PCの検索連動型広告経由の売上・PCのその他広告経由の売上が2013年比1.1倍増、PCのディスプレイ広告経由の売上が2013年比1.3倍増と予想。
一方、モバイルのオンライン広告の詳細をみると、モバイルのディスプレイ広告経由の売上が2013年比3.7倍増、モバイルの検索連動型広告経由の売上が2013年比3.1倍増と予想。また、モバイルアプリ広告は、アプリ内広告経由の売上が2013年比3.8倍増、アプリストア経由の売上が2013年比2.1倍増と予想。
上のグラフをみると、モバイルのアプリ内広告経由の売上は、2017年にはPC・モバイルのオンラインディスプレイ広告経由の売上を上回ることがわかる。これより、今後、PC経由よりもモバイル経由の広告収入が急増するといえよう。
なお、スマートフォン・タブレット端末経由のインストール数は2.3倍増、1端末あたりのアプリストア・アプリ内広告による売上高は1.2倍増と予想。
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- data.ai(旧App Annie)