セガサミーHD、フィールズと結んだ遊技機事業の販売業務契約を終了へ…フィールズは見解を発表

セガサミーホールディングス<6460>は3月31日、主要子会社のサミーが、フィールズ<2767>との間で締結している遊技機事業の販売業務に関する重要な契約について、「友好的かつ円満に」終了することを決めたと発表した。今後、サミーグループの製品の販売は主にサミーグループが担うことよって、遊技機事業の収益性の更なる改善を図ることが目的だ。なお、フィールズは同日、セガサミーのリリースに対する見解を公表した。

セガサミー側の発表内容によれば、サミーの傘下でパチスロ機器の製造を手掛けるロデオが、フィールズと締結している遊戯機の独占的な販売代理店契約を、3月31日付で満了する。今回終了する契約の正式な名称は「風俗営業認定機(回胴式遊技機)の売買に関する独占的な販売代理店取引基本契約」だ。

加えて、サミーがフィールズと締結している遊技機売買の代行店取引契約とホール管理に関する業務委託契約も、4月30日をもって終了する方向で、フィールズに申し入れているという。終了する契約の名称は「風俗営業認定機(ぱちんこ遊技機)の売買に関する代行店取引基本契約」と「指定の代行店及びホール管理に関する業務委託契約」だ。
 

フィールズが保有するロデオの株式700株(議決権割合35%)の取扱いについては、今後、フィールズと協議する。なお、セガサミー側は、本件が2014年3月期業績に与える影響は軽微で、2015年3月期以降に与える影響は14年3月期決算発表時に公表する予定という。
 

■フィールズも見解を公表

一方、フィールズは、本日のセガサミーのリリースに対して、見解を発表している。フィールズは現在、ロデオとの資本関係、取引関係、人的関係が継続している点を指摘し、セガサミーの発表内容については「ロデオと当社間の契約が形式的な期限を迎えるにあたり開示されたものと認識しております」との見解を示した。

フィールズは1995年にサミーと事業提携して以降、20年にわたりサミーグループと協力、2002年にはパチスロ遊技機事業を手掛けるロデオへ出資した。フィールズは、サミー、ロデオと「引き続き誠実な協議を行うことで、友好関係及び信頼関係に基づいた合意形成を図ってまいります」とコメントしている。


以下、セガサミー側の資料で公開されたロデオとサミーの企業概要となる。
 

■関連リンク

プレスリリース(セガサミーHD)

プレスリリース(フィールズ)
 
円谷フィールズホールディングス株式会社
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/

会社情報

会社名
円谷フィールズホールディングス株式会社
設立
1988年6月
代表者
代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
決算期
3月
直近業績
売上高1419億2300万円、営業利益118億2700万円、経常利益129億4700万円、最終利益115億5100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2767
企業データを見る
サミー株式会社
https://www.sammy.co.jp/

会社情報

会社名
サミー株式会社
設立
1975年11月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 星野 歩
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
企業データを見る