ドリコム<3793>が本日(5月13日)発表した2011年3月期の連結業績は、売上高29億5600万円(前期比24.9%増)、営業利益1億4100万円(同32.8%減)、経常利益1億3800万円(同32.7%減)、当期純損益8100万円の赤字(前期1億0100万円の黒字)だった。
同社では、複数のソーシャルゲームを投入し、子会社譲渡の影響を吸収し、売上は前年を上回ったものの、ソーシャルゲームの関連費用が増加したことから営業利益、経常利益は減益となった、としている。またソーシャルゲームに関連したソフトウェア資産の減損損失を計上したため、最終損益は赤字となったとのこと。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■エンタメウェブは、売上高20億9700万円(前期比62.8%増)、セグメント利益8500万円(同56.9%減)だった。ソーシャルゲームが拡大したものの、ゲームのクオリティ向上を重視したことによる開発費用の増加や、集客のための広告宣伝費の増加が増加したため、減益となった。
■マーケティングソリューションは、売上高8億7000万円(前期比20.3%減)、セグメント利益5500万円(同381.1%増)だった。アドソリューション事業が順調だったが、子会社の連結除外の影響をカバーできなかった。ただ事業運営の効率化が奏功し、大幅な増益。
■2012年3月期の見通し
2012年3月期は単独決算の開示となる。売上高41億円(前期比55.8%増)、営業利益4億円(同312.1%増)、当期純利益4億円(黒字転換)を見込む。
同社では、各事業のサービスにおけるユーザーの流入拡大に向けての取り組みや、既存ユーザーの継続獲得に向けての取り組みを強化すると同時に、各サービスのスマートフォンへの対応を進めていく、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793