日本一ソフトウェア<3851>が5月13日に発表した2011年3月期の連結業績は、売上高22億1700万円(前期比4.4%増)、営業利益3億1500万円(前期2億3500万円の赤字)、経常利益3億0500万円(同2億3200万円の赤字)、当期純利益2億3000万円(同3億3200万円の赤字)だった。
主力のコンシューマ事業が好調に推移し、全体の収益拡大をけん引した。パッケージソフトだけでなく、ダウンロードコンテンツも順調だった模様だ。
■コンシューマ事業は、売上高20億5800万円(前期比8.8%増)、営業利益5億0500万円(前期3900万円の赤字)と黒字転換を達成した。『魔界戦記ディスガイア4』や『クラシックダンジョンX2』、『クリミナルガールズ』など、国内外合わせ全21タイトルを発売した。開発タイトルの絞り込みや、品質の精査を進めた結果、大半のタイトルが当初計画を上回る販売本数を達成した。
■モバイル事業は、売上高3000万円(前期比28.5%減)、営業利益500万円(同400万円の赤字)と黒字転換。既存の総合ゲームサイトを統合し、顧客の一本化と経営資源の集中を図りながら、『魔界学園ディスガイア』等のゲームアプリ、着うたなどのデジタルコンテンツを配信した。
そのほか、アミューズメント事業が売上高3700万円(前期比17.7%減)、営業損失9,156千円(前期2000万円の赤字)で、その他の事業が売上高9000万円(前期比2.6倍)、営業利益700万円(同58%減)だった。
■2012年3月期の見通し
2012年3月通期は、売上高22億8800万円(前期比3.2%増)、営業利益1億0700万円(同66.0%減)、経常利益9700万円(同68.1%減)、当期純利益5900万円(同74.0%減)、1株当たり純利益2838.23円を見込む。
同社では、『魔界戦記ディスガイア4』に関してネットワーク接続によるコンテンツの追加ダウンロードサービスを提供し、収益の継続的な安定化を図る一方、海外では英語、フランス語、中国語、韓国語に対応させる。
またスマートフォン市場については、2011年5月より『魔界戦記ディスガイア』の配信を開始、新しい顧客の獲得を図るとともに、コンシューマーゲームで培ったノウハウを活かす、としている。