セガサミーホールディングス<6460>が5月13日に発表した2011年3月期の連結業績は、売上高3967億円(前期比3.1%増)、営業利益687億円(同87.3%増)、経常利益681億円(同89.6%増)、当期純利益415億円(同14.8%増)だった。
主力の遊技機事業でパチスロ遊技機の販売が好調に推移し、収益拡大をけん引したようだ。過製品補償関連費用や減損損失、子会社整理損などの特別損失を計上したものの、営業利益、経常利益の増加で吸収した。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■遊技機事業は、売上高2122億円(前期比32.1%増)、営業利益642億円(同117.9%増)だった。パチンコ販売台数は前年比4.7%減の36万06171台となったものの、パチスロ機は、85.5%増の16万2932台となった。液晶を中心にリユースなどに取り組んだ結果、利益率が改善した。
■アミューズメント機器事業は、売上高は503億円(前期比5.0%増)、営業利益73億円(前期比3.1%増)だった。『ボーダーブレイク』や、『初音ミク Project DIVA Arcade』などレベニューシェアタイトルの稼動による配分収益が好調だった。
■コンシューマ事業は、売上高895億円(前期比26.5%減)、営業利益19億円(前期比68.9%減)だった。『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』や『Sonic Colors』、『SHOGUN 2:Total War』を発売した。国内は堅調だったものの、海外は新作販売が低調だった。
■2012年3月期の見通し
2012年3月期は、売上高4500億円(前期比13.4%増)、営業利益600億円(同12.7%減)、経常利益590億円(同13.4%減)、当期純利益330億円(同20.5%減)を見込む。