カプコン、2014年3月期の営業益は1.5%増の102億円…『モンスターハンター4』やパチスロ『モンスターハンター月下雷鳴』好調で

カプコン<9697>は、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高1022億円(前期比8.6%増)、営業利益102億円(同1.5%増)、経常利益109億円(同0.0%増)、当期純利益34億円(同15.9%増)だった。

 


『モンスターハンター4』を中心とする家庭用ゲームソフトの販売が好調に推移したことに加え、アミューズメント機器事業も『モンスターハンター月下雷鳴』が寄与し、モバイル部門の不振を補った。

純利益については、モバイルコンテンツの不振を主因に事業構造改善費用53億円を計上したものの、前の期に計上した69億円を下回ったたため、結果、当期純利益は前期比で2ケタの伸びとなった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルコンテンツ事業は、売上高958億円(同3.4%増)、営業利益44億円(同36.4%減)となった。『モンスターハンター4』はパッケージ版が400万本を超える大ヒットとなったほか、ダウンロード版の販売も堅調に推移した。さらに『デッドライジング3』や『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』の販売本数が100万本を突破し、3タイトルがミリオンセラーを達成した。しかしながら、モバイルコンテンツでは、有力タイトルの不足や熾烈な競争環境もあって精彩を欠き、総じて苦戦を強いられたという。

■アミューズメント施設事業は、売上高106億円(同3.0%減)、営業利益16億円(同5.4%減)となった。けん引機種の不足や競合娯楽との競争激化に加え、天候不順も重なって客足が伸び悩んだ。

■アミューズメント機器事業は、売上高231億円(同38.0%増)、営業利益71億円(同45.8%増)となった。看板タイトルをモチーフにしたパチスロ機『モンスターハンター月下雷鳴』が4.6万台を販売し、家庭用ゲームとの相乗効果により好調な出足を示すなど、収益を下支えした。『デビル メイ クライ4』も予想を上回る売行きにより、販売拡大に貢献した。

■その他事業は、売上高25億円(前期比4.3%減)、営業利益10億円(同35.2%増)だった。ゲームガイドブック等の出版やキャラクターグッズなどの物品販売がメインだった。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高800億円(前期比21.7%減)、営業利益105億円(同1.9%増)、経常利益102億円(同6.8%減)、当期純利益66億円(同91.6%増)を見込む。

 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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