バンダイナムコHD、14年3月期は増収・減益…アイマスやガンダムなどソーシャルゲーム好調、「アイカツ!」は年商130億円規模に

バンダイナムコホールディングス<7832>は、本日(5月8日)、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高5076億円(前期比4.2%増)、営業利益446億円(同8.2%減)、経常利益474億円(同5.0%減)、当期純利益205億円(同22.6%減)だった。アミューズメント施設事業が赤字となったことに加え、北米でトイホビー事業の収益が落ち込んだことが響いた模様。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

■トイホビー事業は、売上高1863億円(前期比7.8%増)、セグメント利益105億円(同6.6%減)だった。国内では「獣電戦隊キョウリュウジャー」や「仮面ライダー鎧武/ガイム」、「ドキドキ!プリキュア」などの定番IPや、女児向け新規IP「アイカツ!」などの商品が好調に推移した。また男児向け新規IP「妖怪ウォッチ」の商品も人気となった。欧米地域では「Power Rangers」シリーズの商品が堅調だったが、欧米全体では年初計画を下回った。

トイホビー事業におけるキャラクター商品別の売上を示したのが以下の表だが、「仮面ライダー」や「機動戦士ガンダム」「スーパー戦隊」、「アンパンマン」、「プリキュア」などが安定した収益を出しているほか、「アイカツ!」の売り上げが130億円、「妖怪ウォッチ」が14億円と成長していることがわかる。
 


■コンテンツ事業は、売上高2784億円(前期比5.6%増)、セグメント利益372億円(2.2%増)だった。海外向けの「DARK SOULS(ダークソウル)Ⅱ」や「GOD EATER(ゴッドイーター)2」などのヒットに加え、「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」や「太鼓の達人」シリーズなど複数タイトルのリピート販売が好調に推移した。

ネットワークコンテンツでは、「ワンピースグランドコレクション」や「機動戦士ガンダム」シリーズ、「アイドルマスター」シリーズなどのソーシャルゲームの主力タイトルが安定的に推移するとともに、「機動戦士ガンダム」シリーズなどのスマートフォン向けアプリやオンラインゲームが業績向上に貢献した。
 


■アミューズメント施設事業は、売上高581億円(同3.3%減)、セグメント赤字8億円(前期16億円の黒字)だった。既存のアミューズメント施設事業に続く柱の構築に向けた取り組みとして、屋内型テーマパークを新たに3ヵ所オープンし、また、IPの世界観を体感できる差異化した店舗展開などを推進したが、既存店売上高が前年同期比93.8%と前年実績を下回った。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高5000億円(前期比1.5%減)、営業利益450億円(同0.7%増)、経常利益450億円(同5.2%減)、当期純利益280億円(同11.8%増)を見込む。

 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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