【ゲーム株概況(7/16)】『ラブライブ！』好調でKLabが年初来高値を更新、マーベラスも高値…エイチームなどLINE関連は反落

7月16日の東京株式市場では、相場全体の伸び悩みを受け、利益確定売りで下げる銘柄が目立った。一方、主力タイトルの売上ランキング推移が好調なKLab<3656>とマーベラス<7844>の上昇が目立ち、ともに今年の最高値をつけた。一方、前日にLINEの上場申請報道を手掛かりに上昇したエイチーム<3662>は下げた。

KLabは前日比133円（9.6％）高の1515円で取引を終えた。一時は1561円と年初来高値を更新。ブシロードと共同で提供する『ラブライブ！スクールアイドルフェスティバル』が7月16日、「特待生勧誘」（ガチャ）への新キャラ追加を受けて、App Storeのゲーム売上ランキングで3位に浮上。iPad版の売上ランキングでは、ガンホー<3765>の『パズル＆ドラゴンズ』を抜いて首位に輝く（関連記事）など、売上の好調さが買いを誘ったもよう。

マーベラスの終値は91円（7％）高の1397円。一時は1444円まで上げ、年初来高値をつけた。Aimingと共同で提供する『剣と魔法のログレス いにしえの女神』がGoogle Playの売上ランキング過去最高の7位に浮上しており、こちらも収益期待につながったもよう。

一方、下げが目立ったのはエイチームで、終値は5％安。前日、LINEが東京証券取引所に上場申請を行い、11月にも上昇する見通しであることが報じられ、関連銘柄とされる同社が取引制限値幅の上限（ストップ高）まで買われた。きょうはその反動で、いったん利益確定売りが優勢となった。同じくLINE関連とされるアドウェイズ<2489>、メディア工房<3815>も下げた。

下記の表には掲載していないが、アクロディア<3823>の下げもきつく、終値は10％近く安い305円。前日発表した第3四半期（2013年9月～2014年5月期）の連結決算で最終損益が3億1500万円の赤字となったことを嫌気した売りに押された。

前日、東証マザーズに新規上場したアプリ開発企業のイグニス<3689>は、公開価格の4.4倍の8400円で初値をつけた。前日は買いが殺到し、値がつかなかった（関連記事）


以下、主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ＫＬａｂ	3656	1,515	133	9.62%
アクセルマーク	3624	1,060	91	9.39%
マーベラス	7844	1,397	91	6.97%
ブロッコリー	2706	1,130	73	6.91%
ドリコム	3793	2,350	40	1.73%
任天堂	7974	12,635	105	0.84%
モブキャスト	3664	817	6	0.74%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,401	9	0.65%
ネクソン	3659	944	1	0.11%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	2,117	-1	-0.05%
カプコン	9697	1,754	-1	-0.06%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,382	-7	-0.29%
日本ファルコム	3723	968	-3	-0.31%
コナミ	9766	2,324	-9	-0.39%
セガサミーＨＤ	6460	1,977	-15	-0.75%
サイバーエージェント	4751	4,040	-35	-0.86%
日本一ソフトウェア	3851	699	-8	-1.13%
ディー・エヌ・エー	2432	1,325	-16	-1.19%
グリー	3632	828	-16	-1.90%
アエリア	3758	1,470	-33	-2.20%
ボルテージ	3639	1,373	-36	-2.56%
オルトプラス	3672	1,295	-41	-3.07%
ガーラ	4777	173	-7	-3.89%
ｅｎｉｓｈ	3667	1,604	-67	-4.01%
コロプラ	3668	2,857	-122	-4.10%
ガンホー	3765	623	-27	-4.15%
クルーズ	2138	3,890	-175	-4.31%
ケイブ	3760	1,789	-91	-4.84%
ミクシィ	2121	3,785	-195	-4.90%
エイチーム	3662	6,780	-360	-5.04%