
純利益は、前年に関係会社の株式売却益を計上した反動に加え、持分変動損失(追記:連結子会社Cygamesの持分変動損)11億円が発生したことから、前年比で大幅減となった。

以下、事業別の概要となる。
①Ameba関連事業
売上高は278億円(前年同期比43%増)、営業損益は16.73億円の黒字(前年同期は72億円の赤字)だった。スマートフォン向け「Ameba」のサービス拡充や運用・改善に伴う課金、広告収入が拡大した。
②ゲーム・その他メディア事業
売上高は477億円(前年同期比4%増)、営業損益は62.74億円の黒字(前年同期比5%増)だった。ネイティブゲームの開発強化などが業績に寄与した。
③インターネット広告事業
売上高は821億円(前年同期比38%増)、営業損益は71.91億円の黒字(前年同期比18%増)だった。スマートフォン広告の順調な販売に加え、アドテクノロジー事業の強化が業績改善につながったもよう。
④投資育成事業
売上高は11.64億円(前年同期比25%減)、営業損益は1.48億円の黒字(前年同期比78%減)だった。
なお四半期(3か月)ごとの推移でみると、足もとの業績には減速感が出ている。サイバーエージェント全体の4~6月の売上高は前四半期(1~3月)に比べて2%減の512億円、営業利益は同38%減の40億円と、減収・営業減益。純利益は8.6億円だった。
【追記】
ゲーム・その他メディア事業とAmeba関連事業の4-6月期のセグメント業績の情報を追加した。
ゲーム・その他メディア事業の4-6月期は、売上高163.37億円(前四半期比1.9%減)、営業利益16.57億円(同32.6%減)だった。
【ゲーム・その他メディア事業の四半期別売上高・営業利益の推移(単位:億円)】


またAmeba関連事業は、売上高96.98億円(同4.5%減)、営業利益2.89億円(同78.6%減)だった。
【Ameba関連事業の四半期別売上高・営業利益の推移(単位:億円)】


2014年9月期通期の業績予想は据え置いている。

会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751