ブロッコリー、本社を構える「新練馬ビル」を住友不動産より18億円で取得

ブロッコリー<2706>は、本日（7月24日）、現在本社を構えている「新練馬ビル」と土地を住友不動産より18億円で取得すると発表した。引渡期日は10月となる予定。取得資金は自己資金で賄う予定。かつては継続企業の前提に関する注記があるほどの業績不振に陥ったが（関連記事）、筆頭株主であるアニメイトへのリテール部門の売却とコンテンツプロデュースへの選択と集中、そして『うたの☆プリンスさまっ♪』の大ヒットで業績が様変わりし、いまや営業利益20億円を叩き出す優良企業になったブロッコリーがついに自社ビルを持つことになった。

同社によると、新練馬ビルの一部を賃借しているが、本年末の定期借家契約の満了にあたり、一昨年より他ビルでの賃借を計画して移転のためのオフィス探しを行っていたものの、適切な物件が見つからないため、昨年秋からは自社ビル取得に方針を転換し候補となる土地、ビルを検討していたという。こうしたなか、売買物件で取得条件に沿うものは現れず、賃借中の新練馬ビルを購入することにしたとのこと。新練馬ビルは、築17年目ながら建築基準法の新耐震基準で設計されていることから耐震性にも優れ、交通などの利便性が高いため、資産としての流動性も高く、さらにビル取得は将来的なインフレヘッジにも有効になるとのこと。

また、不動産鑑定士の鑑定評価における再調達価格が約28億円ということを念頭に、新練馬ビルの取得を前提として住友不動産と協議を重ねた結果、購入価格が妥当であると判断できる水準に達したことから、当該物件を取得することを決定した、と説明している。

なお、業績への影響については、ビルメンテナンスとしての修繕・入替費用等が掛かる見込みだが、空スペースについては、メンテナンスが整い次第に賃貸に回す予定。2015年2月期の通期業績予想の修正については、第3四半期での通期業績開示時に開示する。

  注）決算資料に基づいてSocialGameInfoが作成。