【ゲーム株概況(7/25)】KLabが上昇…手掛かりの報道に「意図とは異なる」とコメント サイバーエージェントは決算内容受け15%安

7月25日の東京株式市場では、全体相場の上昇を受けて、ゲーム株も全般にしっかり。一部報道を手掛かりにKLab<3656>株が買われた。一方、前日に第3四半期決算を発表したサイバーエージェント<4751>が15%安と急落した。

きょうの市場関係者、業界関係者の話題のひとつが、ブルームバーグ通信が午後に報じたKLabに関する記事だ。同社の真田哲弥社長へのインタビューに基づき、「2016年までにゲーム事業で海外部門の営業利益貢献度が50%以上になると想定」「4~6月期の業績については予想の45億円を上回る可能性があることを示した」と報じた。

この記事の内容を好感する形で、KLab株も午後に上げ幅を拡大。終値は前日比56円(3.4%)高の1705円だった。もっともKLabは、この記事について、「当社の意図とは異なる表現」「何ら肯定するものでない」とのコメントを発表している(関連記事)。

ほか、前日に自社ビルを購入すると発表したブロッコリー<2706>、業績期待のあるドリコム<3793>、バンダイナムコ<7832>なども買われた。

一方、下げが目立ったのがサイバーエージェント。朝方から売りが膨らみ、15%安の3700円で取引を終えた。前日発表した第3四半期決算(関連記事)が、前四半期比で減収減益と市場の失望を誘う内容だったもよう。とりわけアナリストからは、成長期待の高かったAmeba事業が減収・減益に転じたことを懸念視する声が聞こえてきた。

なお、同社は決算発表と同時に、Ameba事業の構造改革策を実施すると発表している。


以下、25日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
銘柄名 証券コード 終値 前日比 前日比率
ブロッコリー 2706 1302 59 4.75%
バンダイナムコHLDGS 7832 2481 85 3.55%
KLab 3656 1705 56 3.40%
ドリコム 3793 2531 76 3.10%
アエリア 3758 1565 45 2.96%
コーエーテクモHD 3635 1480 37 2.56%
コロプラ 3668 3265 80 2.51%
セガサミーホールディングス 6460 2072 47 2.32%
アクセルマーク 3624 1413 28 2.02%
日本一ソフトウェア 3851 712 11 1.57%
ネクソン 3659 972 14 1.46%
任天堂 7974 12730 135 1.07%
エイチーム 3662 6770 60 0.89%
コナミ 9766 2382 15 0.63%
マーベラス 7844 1385 8 0.58%
カプコン 9697 1880 7 0.37%
日本ファルコム 3723 983 2 0.20%
ボルテージ 3639 1413 0 0.00%
ディー・エヌ・エー 2432 1326 0 0.00%
ケイブ 3760 1750 0 0.00%
enish 3667 1386 -1 -0.07%
ガンホー・オンライン・エンター 3765 622 -1 -0.16%
ミクシィ 2121 4055 -15 -0.37%
クルーズ 2138 3765 -20 -0.53%
モブキャスト 3664 869 -12 -1.36%
ガーラ 4777 180 -3 -1.64%
グリー 3632 835 -17 -2.00%
スクウェア・エニックス・HD 9684 2158 -47 -2.13%
オルトプラス 3672 1479 -34 -2.25%
サイバーエージェント 4751 3700 -630 -14.55%
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る