サイバーエージェント、スマホゲーム向け動的リターゲティング広告「Dynalyst for Games」の提供開始…河西亮氏「プレイ状況に合った広告を配信し長期の利用頻度を上げる」

サイバーエージェント<4751>は、本日(1月9日)、アドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオでスマートフォンゲームアプリに特化したダイナミックリターゲティング広告「Dynalyst for Games(ダイナリストフォーゲームス)」の提供を開始した。

今回提供を開始する「Dynalyst for Games」は、スマートフォンゲームアプリに特化したダイナミックリターゲティング広告。広告主企業が保有する自社ゲームアプリのユーザー行動情報と連携し分析を行い、ユーザーのゲームアプリの利用状況に応じて、一人一人に最適化されたバナー広告をリアルタイムに配信する(※)。そして、これにより、広告主企業のスマートフォンゲームアプリを利用するユーザーのアプリ利用頻度、ゲーム内のアクション回数などの向上につなげることができるという。


サービスの特徴は以下のとおり。

1. ユーザーセグメントをリアルタイムに分析・生成
広告主企業が保有する、自社ゲームアプリのユーザー行動情報を連携しリアルタイムに分析し、ユーザーセグメントを自動生成する。

2. ユーザーごとにパーソナライズドされたバナー広告を配信
スマートフォンゲームアプリの利用状況に応じて、ユーザー一人一人に適した情報のバナー広告を配信し、ユーザーのアプリ利用やゲーム内のアクションを促進する。

3. Web 面・アプリ面を合わせた、幅広い広告在庫に対してターゲティング配信が可能
専用 SDK を導入いただくことで、アプリ面だけでなく Web 面にも配信ができ、広告主企業が提供するスマートフォンゲームアプリの利用ユーザーに幅広くリーチすることが可能。

 





■河西 亮 氏インタビュー「1人1人のプレイ状況に合った広告を配信し、アプリの長期の利用頻度を上げる」

今回、「Dynalyst for Games」の責任者である河西 亮 氏(写真)にインタビューを行い、サービス開発を行った経緯やサービスの特徴、今後の展開について話を聞いた。

―――:サービスを提供しようと考えた背景は何でしょうか?

スマートフォンゲームアプリを展開する企業が抱えている課題を解決しようと考えたのが原点です。近年のスマートフォンゲームのマーケティングにおいて、新規ユーザーのアプリダウンロード数を増やすことに加え、長期的に頻度高くプレイしてもらうことが重要であると考えています。ゲームアプリをダウンロードしたユーザーが30日後もプレイしている割合は、おおよそ10~20%と言われていますが、こうした課題を解決するマーケティング手法は、まだ十分に整備されていない状況となっています。

そこで、ゲームをやめてしまいそうなユーザーをアクティブ化させることはもちろん、普段プレイしているユーザーに対しても、ログイン頻度やイベントアクションをより促進させることができる広告を開発し、企業のアプリマーケティングに貢献したいと考えたのが背景です。



―――:「Dynalyst for Games」はどういったことができるのですか?

スマートフォンゲームアプリを利用しているユーザーのプレイ状況に合わせて、一人ひとりに最適なバナー広告を自動生成し広告配信します。例えば、ゲームが進まずやめてしまいそうなユーザーが、プレイを進めるために必要なアイテムが手に入るガチャを引けるチケットを5枚持っていた場合、そのことをクリエイティブに反映し情報を届けることで、アプリ利用やゲーム内のアクションを促進することが可能になります。


―――:今後の展望を教えてください。

海外での展開です。スマートフォンゲーム市場は、もともと海外展開していたゲームタイトルが日本に入ってきたり、日本のゲームタイトルが海外展開したりという動きが増えてきているため、各社の事業展開に少しでも貢献できるマーケティング商品にしていきたいと思っています。「Dynalyst for Games」は、国内最大規模の広告配信可能在庫をかかえていますが、中には海外展開をしているSSPとも接続をしているので、各社のニーズに合わせ、今後の展開を更に広げていきたいと考えています。


―――:ありがとうございました。



なお、「Dynalyst for Games」によって分析・管理された情報は、導入広告主企業独自の情報として管理し、自社広告配信にのみ活用するとのこと。また、ここで利用する情報は個人を特定する情報ではないが、個人情報と同等に適切に取り扱う、としている。
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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