クルーズ、3Q営業益は42.0%減の18億円に…ブラウザゲームの不振 ネイティブアプリ・SHOPLISTへの先行投資も圧迫【追記】QonQでは増収増益

クルーズ<2138>は、第3四半期(2014年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高162億8500万円(前年同期比10.0%減)、営業利益18億8600万円(同42.0%減)、経常利益19億5500万円(同40.4%減)、四半期純利益12億3000万円(同38.7%減)となり、減収減益だった。

 


同社では、「アヴァロンの騎士」や「HUNTER×HUNTER バトルコレクション」などブラウザゲームは市場動向により減収傾向となっていることに加え、ネイティブゲーム開発への積極投資を行っているという。ブラウザゲームで複数のヒットタイトルを生み出してきた実績を基に、RPG(ロールプレイングゲーム)に重点を置いて新規開発を行っている。

また、ファストファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」の成長を加速させるため、引き続き商品数とブランド数の拡大、プロモーションの強化などを行ったとのこと。インターネットコマースは、2012年7月にサービスを開始し、初年度売上は約20億円、次年度は約65億円と1年で3.3倍に急拡大しているそうだ。

セグメント別の収益は以下のとおり。

①インターネットコンテンツ事業
売上高87億2800万円(同33.2%減)、セグメント利益16億4900万円(同42.1%減)だった。

②インターネットコマース事業
売上高74億2500万円(同53.5%増)、セグメント利益1億9400万円(同39.8%減)だった。

③インターネットソリューション事業
売上高1億3100万円(同26.5%減)、セグメント利益4200万円(同48.6%減)だった。



【追記】

2014年10~12月期の業績は、売上高57億5000万円(前四半期比13.9%増)、営業利益7億2400万円(同4.5%増)、経常利益7億7700万円(同11.0%増)、四半期純利益4億3200万円(同9.1%減)だった。

同社では、SHOPLIST.com の売上が過去最高を更新し、ブラウザゲームの落ち込みを補い増収となった。「SHOPLIST.com」の宣伝費を増やした一方、ソーシャルゲームに関して労務費や外注費の適正化を行ったとのこと。なお、最終利益はマイナスとなっているが、ヒットの見込みが薄い新規タイトルの開発中止や一部タイトルのサービスを終了したことで特別損失を計上したことによる。

 
【四半期別売上高の推移(億円)】



【四半期別営業利益の推移(億円)】



■2015年3月期の見通しは非開示

なお、2015年3月期の見通しは非開示。ソーシャルゲーム関連の新規性が高い事業を展開しており、当社新規タイトルの成長スピードを合理的に予測することが難しく、それに伴い広告宣伝費などの規模やその発生時期についても合理的に予測することが難しいため、と説明している。
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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