enish、2014年12月期は売上高が前々期比2.6%減、営業益は86.5%減に…2月4日の修正予想比で利益は上ブレ 今期は6タイトルのリリースを予定
enish<3667>は、2月13日、2014年12月期決算(非連結)を発表、売上高64億5200万円(前々期比2.6%減)、営業利益1億4900万円(同86.5%減)、経常利益1億5100万円(同86.0%減)、当期純利益2200万円(同96.6%減)となった。大幅な減益となったが、2月4日に発表した業績予想の修正(上方修正、関連記事)の数字と比べて、利益は若干の上ブレての着地となっている。
2014年5月に『ぼくのレストラン3』、同6月に『バハムートクライシス』、同11月に『千年の巨神』とのリリースを行ったものの、将来顧客の囲い込みのための集客を優先したことや、一部タイトルのリリースの遅れなどもあり、収益への貢献が遅れている。ただし、『千年の巨神』はリリース開始1ヶ月で累計70万ダウンロードを突破しており、今後の収益寄与が期待されるとしている。
第4四半期期間(10~12月)の業績は、業績予想修正の発表時よりも若干改善したものの、売上高16億2900万円(前四半期比3.8%増)、営業損益1億4400万円の赤字(前四半期6300万円の黒字)、経常損益1億4500万円の赤字(同6600万円の黒字)、四半期純損益1億4900万円の赤字(同3800万円の黒字)となり、四半期ベースで上場来初めての赤字となっている。
続く2015年12月期は、既存ブラウザタイトルの売上減少の制御を行うとともに、既存ネイティブタイトルのチューニングを行い、安定した収益基盤の構築に努めていく。新規タイトルは、前事業年度において延期となった2タイトルを含め、6タイトルのリリースが予定されている。また、中国、韓国での開発・配信体制の構築を展開してきたが、これらの拠点の本格稼働と、中国、韓国のアジア圏に続き、英語圏への配信準備についても進め、グローバル展開による収益拡大を目指していくとしている。
なお、2015年12月期通期の予想は、売上高85億円(前期比31.7%増)、営業利益3億円(同2.0倍)、経常利益3億円(同98.3%増)、当期純利益 1億8000万円(同8.1倍)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667