【アプリ調査】新作街作りゲーム『Rumble City』で遊んでいたら、気付くと朝になっていた…。“おもてなしの心”を据えた純日本製ならではの街ゲー



コロプラ<3668>は、スマートフォン向け街作りシミュレーションゲーム『Rumble City(ランブルシティ)』のリリースを、今冬~2015年春に予定している(4月9日にリリース)。今回「Social Game Info」では、『Rumble City』を特集した連載記事を3回に渡って掲載。第2弾では、筆者が徹底的に遊んで気付いた『Rumble City』の魅力を、レビュー記事として余すところなく紹介していく。
 

 
 

■“ゴロゴロ”など騒がしい音を意味する「Rumble(ランブル)」



『Rumble City』は、昨年末に発表されたコロプラ新作3タイトルのひとつ(関連記事)。これまでの同社決算説明会においても、「海外展開を視野に入れたタイトル」と明言していた通り、内容は万国共通誰もが楽しめるスマートフォン向け街作りシミュレーションゲームとなっている。

いわゆる“街ゲー”と呼ばれるタイトルとしては、すでにモバイルで『Megapolis』(提供:Social Quantum)や『SimCity BuildIt』(提供:Electronic Arts)がリリースされているが、実際に『Rumble City』で遊んでみると、その小粋な演出と洗練されたUI(ユーザーインターフェイス)で、従来の街ゲーとは異なる点がいくつかあることに気付く。今回は、本作独自のシステムの紹介に併せて、ゲーム概要を解説していこう。

まず取り上げたいのが、そのストーリー性。街ゲーと言えば、プレイヤーが“市長”となって自身の街を発展させていくのが通例であるが、なんと本作では大富豪の後継者をかけて、世界で最も人口の多い街を作り上げていくのが目的となる

なんでも大富豪のビル・バンクスいわく「世界一優秀な人間を後継者にする!」とのことで、プレイヤーはテレビ番組の世界でゲームを進めていく。導入部分が大富豪の道楽に巻き込まれることになるのだが、プレイヤーとしても“遺産相続目当てに参加している”というかつてない立場でゲームに臨むことになる。
 
 

これまでの街ゲーには無い奇抜な世界観ではあるものの、ゲームの随所に挟み込まれるド派手なイベントごとが巻き起こるところを見ると、テレビ番組の体(てい)でゲームが進行していくことに妙な納得感が増すものだ。また、タイトル名にもある「Rumble(ランブル)」とは“ゴロゴロ”など騒がしい音を意味する単語であり、まさにその言葉通りの賑やかしい世界が展開している。

ゲームを始めると、プレイヤーをサポートしてくれるお世話役のペニーが、チュートリアルとして一連の流れを共に進めてくれる。表情豊かでなおかつボイス付きの彼女からは、ゲーム中に様々なアドバイスがもらえるので、しっかり耳を傾けて操作方法などを覚えておこう。
 

▲プレイヤーをサポートしてくれるペニーとトークマン


▲プレイ中にアドバイスをくれるペニー
 

■登場する建物は300種類以上…各国に合わせた世界観を作ることも



さて、何度も繰り返すようだが『Rumble City』の目的は単純明快で、住宅や商業施設などを建てて、街の人口を増やしていくことにある。ただし、当然建てるためには資金が必要で、建てるスペース(敷地)も考慮しなければならないし、ましてや電気・水道などのエネルギーも通さないといけない、さらには建物同士の関係性についても覚えておかなければならないことなどなどなどなど、良い街作りのために色々考えることは盛りだくさん!! ……このように実際の街作りパートは、従来の作品にも引けを取らない本格的な仕様となっている。

でも安心してほしい。シングルプレイの街作りパートには、制限時間によるペナルティはおろか、ゲームオーバーになることも一切ないため、自分が理想とする最高の街を、自身のライフスタイルに併せてゆっくりと作ることができるのだ。

本作では、限られた敷地のなかで道路や住宅、商業施設、公園など並べて街を作っていく。住宅を建てれば人口が増え、商業施設は一定時間経過することで資金(コイン)が取得できる。また、当然のように生活・営業のためには必ず水道や電気などのエネルギーが必要となる。これらは風力発電機と給水塔を建設することでエネルギーを行き渡すことができるのだが、建物含めて道路に隣接していることが条件。もちろん、建物が増えていけば次第にエネルギーも足りなくなり、追加で建設する必要も出てくるので要注意だ。
 

登場する建物は現段階で300種類以上。可愛らしくもあり、どこか近未来的な魅力あふれる建物が多数登場するなか、イタリアは水の都ベネチアや台湾北部の山あいの街・九份(きゅうふん)など、各国の世界観をイメージした建物も出てくるのだ。そういう意味では、あえてそれらの建物(セット)で統一感を持たせるだけで、街の雰囲気もガラッと変わることだろう。
 

【建物はランクアップすることで変化】
 
 



▲建物をランクアップさせたシーン


▲ショップ画面

 

▲ショップ画面からはルーレットガチャで新しい建物も手に入る
なかには希少価値の高い巨大な施設も……


 
 

■パズルゲームの如く、つねにベストな街のレイアウトを追求できる

 
そして、建物の配置により、ほかの建物に対して大小様々な影響が及ぶのも特徴。たとえば、工場の隣に住宅でも建てたものならば、煙や騒音の問題で人口は減ってしまうが、逆に公園の近くに住宅を建てることで、その環境の良さから人口は増加する……といった具合だ。実際自身が街の当人になって考えることで、自ずとその変化を事前に察知できるもの。恐らくこれらの要素が“本格街作りゲーム”と謳われる由縁だろう。
 

▲住宅が並ぶ街の中央に公園を集中させて人口を増やす手法もありだろう


もう少し建物配置について言及したい。商業施設同士が及ぼす影響もなかなかユニークで、八百屋の近くに肉屋と魚屋を並べると3店舗のコイン売上速度が上昇するのだ。これはお客さんが一度に食材を買い揃えやすいことから、その利便性が生んだ相乗効果としての影響だと思う。

また、ダイナー(プレハブ式レストラン)の近くにコインランドリーを設置すると同じく売上速度が上昇……これは洗濯物を待っているときにダイナーを利用するからかな? かと思えば、ダイナーの近くにコンビニを設置するとコンビニの売上速度が10%ダウン…けれども近くにオフィスビルがあると売上速度が20%アップするなどなど、このように他店舗から発生する影響も考慮して、建物を設置していく楽しみが『Rumble City』にはあるのだ。建物の効果は「i」(インフォメーションボタン)をタップすることで確認できるため、何か新しい建物が登場するたびに確認しておくのがいいだろう。
 

▲フラワーショップの近く(効果エリア)に花の公園があると人口アップ!


▲八百屋は肉屋と魚屋が近く(効果エリア)にあると売上速度アップ!

 

前述したように、本作ではちょくちょく建物を入れ替えることが発生する。面倒に思うかもしれないが、そこもきちんと考慮されており、建物を移動する際に費用などは一切発生せず、好きなタイミングで自由自在に建物を動かすことができる。手持ちの建物をすべて配置しても目標人口に達成しなかった場合でも、公園の位置を変えてみたり、住宅に悪影響を及ぼす工場などを移動させたりすることで、つねにベストな街のレイアウトを追い求めることが可能だ

敷地は「開発バトル」で得られるBP(バトルポイント)を使用することで広げられるが、これまた敷地が広がることで街全体のレイアウトがガラッと変わることもしばしば。単純に隙間隙間に建物を敷き詰めていくのではなく、建物・施設が追加されるたび、一度すべて「倉庫」機能で預けて、更地の状態から街のレイアウトを作り直すこともできる。建物を並べていく楽しみは、まるでパズルゲームで遊んでいるかのように、止め時を見失う
 
 
▲土地(敷地)拡張はBP(バトルポイント)が使用

 
▲住人からの依頼(クエスト)をこなすと報酬がもらえる
 

■街作りには人々の助けが必要



プレイヤーとしては穏やかに街作りを楽しみたいところだが、大富豪ビル・バンクスにとっては全くもって面白くないことで、ゲームプレイ中は彼が仕掛ける数々の試練「ランブルパニック」なるイベントが発生する。これは、ビル・バンクスがテレビ番組を盛り上げるために引き起こす妨害行為という立て付けのイベントで、火災や犯罪、ウィルスなど様々なハプニングが街を襲うのだ。

プレイヤーは、これらの妨害を解決するために、火災は消防署、ウィルスは病院、犯罪は警察署といった形で、該当する施設を建設していく。また、それに紐づく個性的なスペシャリスト(キャラクター)たちも登場し、効果の発動時には「アクションゲームでもやっていたか?」と思うほど、スペシャリストによる格好いいカットインが入る。ちなみに「ランブルパニック」を放置すると該当の建物が壊れるが、コインですぐに再建できる。もちろん無事に問題を解決できた暁には、コインなどの特別報酬がもらえるため、積極的に解決しておきたいところ。
 

 
 
 
▲消防署、[スペシャリスト]消防士

 
▲病院、[スペシャリスト]医者

 

▲警察署、[スペシャリスト]警察官


また、ソーシャル要素として、他プレイヤーの街に訪問できる「トラベル」機能が存在する。面白いのはこれらが“リアルタイム”の訪問であること。つまり、自分が他プレイヤーの街に訪問したとき、その人が実際に建物を動かしている最中に遭遇することだってあるのだ。嬉しいことに、「トラベル」では他プレイヤーのオン/オフラインの状況がひと目で分かるため、誰かが遊んでいるところを頻繁に訪れる楽しみも兼ね備えている。このほか街のなかでは複数のプレイヤーと、グループチャットのように会話も楽しめる。
 

▲他プレイヤーのオン/オフラインの状況がひと目で分かる
 

▲「フレンドチャット」のシーン


そして、このソーシャル要素をさらに盛り上げてくれるのが「金脈」イベント。これは他プレイヤーの金脈を掘り合うというイベントになっているのだが、残念ながら自分自身は掘ることができないため、あくまでも他プレイヤーの協力があって成立する内容になっているのだ。イベント中は、金脈があるところに目掛けて最大9人のプレイヤーが訪問してきて、無事に掘ることができれば、自分にも報酬があるし、手伝った他プレイヤーにも報酬が行き届くといった具合だ。
 


▲ワラワラと空から他プレイヤーが手伝いに来てくれる光景はなかなか面白い


さらにゲーム中には、一部の報酬として「絆ボックス」というアイテムを手に入れることがある。このアイテムも「金脈」イベント同様に自分ではどうすることもできなく、他プレイヤーに開けてもらう必要がある。そのため手に入れた際には、「トラベル」でオンラインの他プレイヤーの街に訪れ、そこでアイテムから「絆ボックス」を取り出して、開けてもらうようにお願いするという交流が生まれるのだ。言わずもがなだが、なかには豪華報酬が入っている。
 

▲他プレイヤーの街に訪れて「絆ボックス」を取り出そう


▲タップしてもらうことで、開けることができる


 

■ちゅん、ちゅん、ちゅん…(小鳥のさえずり)



住民の暮らしやすさを求めていたら、気付くと朝まで熱中して本作をプレイしていた。『SimCity』に代表されるように、この手の街作りゲームは本当に中毒性が高いのだが、それらの要素は『Rumble City』にもガッツリ備えられており、プレイヤーの心を掴んでは離さない。

個人的に本作で特筆したいのは、その取っ付きやすさと操作のしやすさ。先ほどの“建物を手軽に入れ替えやすい”ということにも紐づいてくるが、商業施設で売り上げたコインを回収する際、ひとつひとつタップするのではなく、そのまま指でなぞって回収できるうえ、画面端に指を持っていけば画面ごと動くようになっている。

当たり前のことかもしれないが、この細やかな配慮がゲームをやめるタイミングを失わせてくれる。モバイルだからこそ、実現させる必要がある“スムーズな操作性”……。そういう意味で『Rumble City』は、おもてなしの心が詰まった純日本製らしい街作りゲームである。
 

ライバルたちと繰り広げるマルチプレイ対戦モード「開発バトル」については、次回の第3回目の記事で掲載。
 
(編集部 原孝則)
 

 

■現在、事前登録を受付中! リリース済み

 
現在『Rumble City』の配信に先立ち、公式サイト上で事前登録を行っている。特典には、コロプラのくまの建物「くまのパーク」とゲーム内ポイント「20ダイヤ」がプレゼントされる。

【事前登録で入手できるもの】
■ゲーム内ポイント「20ダイヤ」
■コロプラのくまの建物「くまのパーク」



【事前登録の方法】
① 事前登録サイトからメールアドレスを登録
② 『Rumble City』配信開始後、登録したメールアドレスへシリアルコードをお知らせ
③ 『Rumble City』アプリ内にてシリアルコードを入力。特典アイテムを入手できる。
 
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※ゲーム画面のキャプチャは開発中のものです
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© 2015 COLOPL, Inc.
株式会社コロプラ
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会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
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