イーブックイニシアティブの2015年1月期決算…売上高は23％増も営業益は30％減に　モバイル向けの売り上げは27％増

 
また、同時に通期の単独業績予想の修正を発表しており、売上高は従来予想の50億700万円から49億7100万円に下方修正されたものの、各利益項目は、営業利益が従来予想2億5000万円から3億5900万円、経常利益が同2億5000万円から3億6300万円、当期純利益が同1億5100万円から2億1500万円へとそれぞれ上方修正されている。なお、利益が大きく予想を上回ったのは、販売価格を値引く大型キャンペーンの実施が一部に留まり、原価率が想定ほど上昇しなかったため。
 
セグメント別の売上高は以下のグラフの通り。電子書籍配信事業が順調に伸張している。なお、プロモーション・その他が伸びているのは、トキオ・ゲッツ子会社化の影響も寄与している。
 
また、電子書籍配信事業におけるパソコンとモバイル別の売上高推移が以下のグラフとなる。特にモバイル向けの売り上げが前々期比27.7％増と大きく伸長している。
 
続いて、四半期ごとの業績推移は以下の通り。連結売上高はQonQで4.1％の増収となったが、経常利益は販促・広告費の増加により、85.6％の減益となっている。
 
なお、2016年1月期の連結業績予想は、売上高60億～70億円、営業損益2億円の赤字～1億円の黒字、経常損益2億円の赤字～1億円の黒字、当期純損益1億2800万円の赤字から8000万円の黒字と幅を持たせた予想となっている。